旧田代家西洋館

施設概要

旧田代家西洋館は、有田を代表する貿易商の田代紋左衛門の子助作が外国人の接待や宿泊のために明治9年(1876)に建築した擬洋風建築の建築物で、明治初頭の有田の繁栄を伝えています。昭和52年3月11日に、「有田異人館」として佐賀県重要文化財に指定されていましたが、平成30年12月25日に「旧田代家西洋館」として国の重要文化財に指定されました。

指定の名称は「旧田代家西洋館」で、田代家から有田町に寄贈された「田代家文書」によるものです。祝賀会の案内状や手紙の控えから、当時、西洋館と呼ばれていたことがわかっています。また、小屋裏に残されていた明治9年の棟札1枚も、附(ツケタリ)指定となりました。棟札によって、明治9年に建設されたこととともに、堂宮大工の丹宗藤左衛門が棟梁として関わったことが明らかになっています。

旧田代家西洋館は、平成25年度に町が田代家から譲り受けた後、平成26年度から平成28年度にかけて大規模な調査解体工事、保存修理工事により明治9年の建築当初の姿に復原するとともに、耐震補強を経て、より安全な施設として、今後とも末永く活用していくことができる環境を整え、平成29年度より、一般公開をして多くの皆様に御覧いただいています。

木造2階建、桟瓦葺、外壁は漆喰塗で、正面に円柱を並べて1階にポーチ、2階をベランダとして、窓にステンドグラスを用いたアーチ形の欄間を飾るなど洋風の外観になっています。内部も洋風意匠を取り入れ、らせん階段など構造や細部に近世以来の伝統技術を採用し、居室を畳敷、壁や天井に和紙が貼られるなど、明治初期に建てられた擬洋風建築の特徴をよく示しています。

 

有田町では、有田内山地区が平成3年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、以来、地区の住民の皆様とともに町並みの保存につとめてまいりました。その伝統的建造物のひとつの旧田代家西洋館が国の重要文化財に指定されたことは、有田町にとってたいへん名誉で喜ばしいことです。今回の重要文化財への指定基準は「学術的価値の高いもの」とされています。住宅系の擬洋風建築として貴重な現存例であるとともに、製磁業などで繁栄した近代初頭の有田における商取引の様相を知る上で高い価値を有しているものと評価されました。

 

1階:内山の町並みなどについての説明を行うコーナー。タブレット端末やパネルなどで展示。
2階:幕末・明治初期の有田の様相を紹介するコーナー。田代家文書の資料や海外輸出に関する書類
(レプリカ含む)などを展示。

 

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所在地/開館日時間

所在地:〒844‐0005 佐賀県西松浦郡有田町幸平一丁目2-6
開館日:土日祝日、陶器市期間(4/29~5/5)、秋の有田陶磁器まつり期間。
開館時間:午前10時~午後4時

 

休館日

平日
年末年始(12/28 ~ 1/4まで)。但し、臨時休館の場合あり。

 

常設展入館料

無料

問い合わせ

文化財課 出土文化財管理センター
〒844-0001 佐賀県西松浦郡有田町泉山一丁目4番1号
電話:0955-43-2899 ファックス:0955-43-2802

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