柿右衛門(濁手)

保持団体の名称と文化財の指定要件

保持団体 柿右衛門製陶技術保存会

昭和46年(1971)1月8日に発足。

2023年現在の構成員は、会長(十五代 酒井田柿右衛門)のもと、成型(丸物)3名、成形(型打)3名、成形(細工)3名、焼成2名、絵付4名、意匠図案1名、準会員5名で構成。

柿右衛門様式の技法の継承保存を目的に、たゆまぬ技術研鑽を行っています。

 

指定要件

文化財の名称:柿右衛門(濁手)

指定日:昭和46年(1971)4月23日

(一)濁手素地および釉薬の調整は柿右衛門代々の伝承に準ずること。

(二)成型は丸物造りおよび型物造りの伝統的技術によること。

(三)本焼焼成は伝統的方法によること。

(四)上絵具の調整は柿右衛門代々の伝承に準ずること。

(五)伝統的な柿右衛門濁手の作調・品格等の特質を保持すること。

 

重要無形文化財の特徴と歴史

柿右衛門(濁手)は、米の研ぎ汁のように温かみの ある乳白色の地肌を持つ色絵磁器で、その特徴は、しっとりとした素地と、余白を十分に生かした繊細で華やかな色絵との調和のとれた美しさにあります。

柿右衛門(濁手)の作品は、いわゆる「柿右衛門様式」 が確立される頃(1670~ 90年代)に、国内外で 高く評価され、1659年頃に本格化するオランダ東インド会社(V.O.C)の輸出により、広くヨー ロッパなどに紹介されました。

しかし、この濁手作品は江戸中期頃一度途絶えてしまいます。

それから長い間作られませんでしたが、酒井田柿右衛門家に伝わっていた江戸時代の古文書を基に、苦労の末、十二代・十三代柿右衛門親子によって復元され、その結果、昭和46年にこの製陶技術が国の重要無形文化財の指定を受け、現在に至っています。

 

近年の課題と研鑽

近年、伝統的な用具や原材料などの入手困難が深刻化しています。不足する原材料や用具を、伝統的な技術と共に伝承していくために、今現在で入手可能な天然の原材料による試作も行いながら、濁手の作調・品格といったの特質の保持に努めています。

 

問い合わせ

有田町歴史民俗資料館東館 文化財課
〒844-0001 佐賀県西松浦郡有田町泉山一丁目4番1号
電話:0955-43-2678 ファックス:0955-43-4185