色鍋島

保持団体の名称と文化財の指定要件

保持団体 色鍋島今右衛門技術保存会

発 足:昭和45年(1970)

構成員:会長1名、会長補佐1名、理事1名、会員 21名の計24名。(2023年現在)

役 割:会長以下、成型、ひねり細工、水拭い、 窯(焼成)、施釉、染付画書、染付濃み、赤絵画書、 赤絵濃みの各工程に従事。

 

「色鍋島」は、江戸期の技術と美意識が脈々と伝えられたもので、その技術は、昭和27年(1952)文化財保護委員会より「無形文化財」に選定されました。

その後、文化財保護法の改正により、昭和46年(1971)に国の重要無形文化財保持団体の認定を受けますが、十二代今泉今右衛門が没したことで代表者が変わり、改めて、色鍋島今右衛門技術保存会を組織し直し、昭和51年(1976)に改めて国の重要無形文化財保持団体の認定を受け、現在まで続いています。

 

 

指定要件

文化財の名称:色鍋島

指定日:昭和51年(1976)4月30日

(一)坏土及び釉薬は藩窯時代の調製に準ずること。

(二)成型は丸物造りおよび型物造りの伝統的技術によること。

(三)絵付の素書き及び濃みは伝統的技術によること。

(四)本焼焼成は伝統的方法によること。

(五)上絵具は藩窯時代の調整に準ずること。

(六)伝統的な色鍋島の作調・品格等の特質を保持すること。

 

重要無形文化財の特徴と歴史

「色鍋島」は、柞灰釉による青みのある釉薬に特徴 があり、この釉薬に染付の青、赤絵付の赤、黄、緑、 そして洗練された草花文様で独特の世界観を構成した現代色絵の作品ですが、これは、江戸時代に佐賀藩の御用窯として保護され、献上品などに用いられていた、藩窯時代の技術に基づいています。

「色鍋島」の製作工程は、丸物や型打ちによる轆轤成形、染付の線書き、濃み、柞灰釉、松木 による焼成、赤絵付の線書き、濃みなど、15の工程に分けられています。 藩窯時代に準じた磁土、釉薬、絵具、用具、技術などを駆使して、会員の技術向上及び後継者育成のため、 日々研鑚を行っています。

 

 

 

近年の課題と研鑽

色鍋島今右衛門技術保存会では、江戸期の手仕事の技術を次の世代に継承することと、その技術によって造り出された色絵磁器により、現代の人々の暮らしの一助になることを大きな理念としています。

伝統は生きて流れています。昔の技術をただ遵守するだけでなく、継承された技術により現代という時代 に対する新しい価値観を生み出す仕事であると考えます。

同時に、器を通じ、日本人が本来持っていた、季節を大切にしたり、ものや人の繋がりを大事にする本当 の「日本文化」が伝わることを願い、日々仕事に取り組んでいます。

 

 

問い合わせ

文化財課 歴史民俗資料館
〒844-0001 佐賀県西松浦郡有田町泉山一丁目4番1号
電話:0955-43-2678 ファックス:0955-43-4185