今日、なにがあった?⑥-2 若楠国体 続編

先週、昭和51年10月25日の一枚として、若楠国体を紹介しましたが、資料館に関連資料がありましたので、せっかくなので紹介したいと思います。

まずはこちらのレコードです

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写真:佐賀県民の歌、佐賀国体の歌、佐賀国体音頭レコード

(収蔵品0285-re010 江上家寄贈)

 

このレコードについて少し調べてみました。佐賀県民の歌に関しては、平成25年佐賀県公文書館で『佐賀のシンボル展』が開催されており、その中で紹介されています。それによると、昭和48年に「県政施行90周年にあたる年とともに第31回国民体育大会の本県開催が決定される意義ある年」として佐賀県民の歌を制定したとしています。県在住者及び出身者を対象に公募し、応募総数296点の中から明石省八氏の歌詞が選ばれました。

佐賀国体の歌、佐賀国体音頭については、「広報ありた 昭和48年12月号」に「『佐賀国体の歌』『佐賀国体音頭』歌詞募集要項」の記事が載っていました。これによると、第31回国民体育大会「若楠国体」をたたえる歌と、皆で楽しく歌い踊れる郷土色豊かな音頭の歌詞を公募しています。入選は各1点で賞金80,000円、佳作は各2点で賞金20,000円になっていました。

国体の歌と国体音頭のその後の選考過程は分かりませんが、「広報ありた」によると、昭和50年11月26日、県内のレコード商組合の協力で上記のレコードが一斉販売されています(価格400円)。
また、昭和50年6月1日の記事には、国体音頭舞踏コンクール大会の案内記事が載せられています。その結果は、地区予選は伊万里市民会館にて50年7月6日に行われ、有田町婦人会が優勝しています。さらに8月23日佐賀県体育館で行われた決勝大会では3位入賞を果たしています。

作詞については3曲とも公募だったようですが、では作曲はどうかというと、佐賀県民の歌と佐賀国体の歌は團伊玖磨氏、国体音頭は古賀政男氏が作曲しています。歌は、県民の歌と国体の歌が佐賀県出身のバリトン歌手である栗林義信氏、国体音頭は都はるみ氏と山路じゅん氏が歌っています。
ちなみに佐賀県民の歌のソノシートもあるそうですが、当館は収蔵しておりません。しかし佐賀国体の歌、佐賀国体音頭の2曲が入ったソノシートは収蔵しています。(永)H29.11.1

(※ソノシート…塩化ビニール製の薄手のレコード)

 

問い合わせ

文化財課 歴史民俗資料館
〒844-0001 佐賀県西松浦郡有田町泉山一丁目4番1号
電話:0955-43-2678 ファックス:0955-43-4185

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