今年が最後!うーたん通り 秋の窯祭り

毎年、11月上旬に有田町中樽地区で「うーたん(大谷)」祭りが開催されており、昨年で20回目ということでしたが、今回、20+1を以て終了するというご案内がありました。秋の深まりの中、静かなたたずまいに点在する窯元や商社、さらには個人で期間限定のお店を開かれているところなどを散策するのを毎年楽しみにしておりましたので、今年で最後だと思うと少し残念です。お店を出されていた知人にお話を伺いましたら、やはり後継者がいないということでした。でも、何事もそうですが継続するということは初期の志を引き継ぐ後継者がいて、その後もそれら皆様の並々ならぬ努力が求められるということですし、本当に大変なことだと思います。

例えば、いつも引き合いに出して申し訳ないのですが、春の陶器市も今年は第114回でしたが、途中戦争の折には止む無く中止となりました。特に、第二次世界大戦時は昭和17年から22年まで中止しています。戦争という非常時と戦後の復興期で、人々は食べることが最優先で焼き物まで手が回らなかったものと思います。その後、昭和22年11月に有田商工会議所が創立され、翌年の品評会(当時の名称)からは有田商工会議所が主催で行われ現在に至ります。戦争で中断を止む無くされながらも立ち上がり、志を今につないできたのが有田町の先人たちの力ではないでしょうか。

うーたん地区の皆様も、また新たな思いで新たな取り組みを始められることを期待しています。
(尾)H29.11.7

DSC04099_1

今週の百田さんによるお花。久し振りに「アキグミ」の見事な枝が登場しました。

 

問い合わせ

文化財課 歴史民俗資料館
〒844-0001 佐賀県西松浦郡有田町泉山一丁目4番1号
電話:0955-43-2678 ファックス:0955-43-4185

アンケート

このページの内容は分かりやすかったですか?

      

このページは見つけやすかったですか?