家庭内における、乳幼児のたばこの誤飲実態を把握するため、消費者庁がアンケート調査を実施しました。調査結果は次のとおりです。
〇保護者が喫煙する家庭の2割で、乳幼児がたばこや吸い殻を口に入れた又は入れそうになったことがある。
〇乳幼児が誤飲しそうになった割合は、加熱式たばこのほうが高かった。
〇誤飲しそうになった年齢が0歳から2歳が多い。
〇3割近くの家庭でたばこや灰皿が乳幼児の手の届くところに置かれている。
〇約5割の保護者が乳幼児の前で喫煙している。
〇テーブルの上のたばこや灰皿にあった吸い殻を口にしている乳幼児が多い。
子どもが誤って煙草を食べたり、ニコチンが溶け出した液体を飲んだりすると中毒を起こす危険性があります。子どもがたばこや吸い殻を誤飲することがないよう、大人が以下の点に注意することが必要です。
子どもの周囲にたばこがあることで、誤飲のリスクが発生します。また保護者が喫煙する姿を目にすることが、たばこを口に入れてしまうことに関係している可能性もあります。少なくとも、家の中では禁煙することが最も有効です。
たばこの吸い殻の誤飲は、テーブルの上や灰皿に置かれたもので多く発生していました。
中でも、加熱式たばこは火を使っていないために、そのままゴミ箱に捨てられる傾向にあります。吸い殻を捨てる場合はゴミ箱を置く場所にも注意をしたり、ビニール袋などに入れて口を縛るようにしたりしましょう。
残っている飲料にニコチンが溶け出した液体などは、ニコチンが特に吸収されやすくなっているため危険です。たばこや吸い殻の誤飲が多い0歳から1歳児に対して、2歳以上の子どもでは大部分がたばこの浸っていた液体の誤飲でした。たばこが捨てられていると知らずに口にする事故を防ぐため、周囲の大人が飲料の空き容器を灰皿代わりに使用して吸い殻を捨てることは絶対にやめましょう。
たばこが浸っていた液体を飲んだ場合、普段と違う様子がある場合は、何も飲ませず、直ちに医療機関を受診しましょう。
消費者庁ホームページ
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_048/