産業陶磁器部門【佐賀県陶磁器工業協同組合】にて4月29日~5月6日まで展示を行いました。
経済産業大臣賞
mono-P(モノポーセリン)【株式会社 香蘭社/(デザイナー等)渋谷達也】佐賀県
オリジナル木製照明ブランド「MOARE(モアレ)」と香蘭社のコラボレーションで誕生したダイニングペンダント。香蘭社の瑠璃とあかりを灯すと、ほんのりと浮かび上がる木漏れ日のようなラインがダイニングに彩りを添えます。
2位・佐賀県知事賞
掌(タナゴコロ)【望月 真希】長崎県
伝統技法 一珍(いっちん)を用い 文様、加飾の可能性を探求しました。もち易くは元より 昨今、視覚的情報が増え ふれるなどの触感からの喜びが減ったと感じる 日本の食文化「もって食べる」もその一つです。
この もつことを探求した器から もつ喜び 手から伝わる思い、味、食への感謝など改めて感じてほしいと制作。
3位・有田町長賞
青磁透光カップ(セイジトウコウカップ)【大秀窯 大串 秀則】佐賀県
「蛍手」という技法を用いることで器からこぼれる光を装飾として効果的に取り入れ、可能な限り透かしの切り口を縦に大きく細く蛍手(青磁釉)を埋める事が出来る限界に挑戦しました。
4位・有田商工会議所会頭賞
ARITILE 麟 Lin NY(アリタイルリンニューヨーク)【金照堂 金子 真次】佐賀県
NYの展示会でアドバイスをもらい、有田焼のさまざまな加飾技法をタイルに展開したら面白いと考えてARITILEというタイルのブランドを作りました。内装用アートタイルの他、皿、コースター等に使えます。
技能賞
彩磁練上幾何学模様ボウル(サイジネリアゲキカガクモヨウボウル)【草場 奈美子】佐賀県
個性的な模様をモノトーンで表現し、個性的な形のボウルで楽しい空間に。
伝統の練り上げ技法で。
有田焼卸団地協同組合賞
祝舞(シュクマイ)【古川 照幸】長崎県
新しい生命の始まりを喜ぶタンチョウの舞。
手にする人に幸が生まれることを願う。
佐賀県陶磁器工業協同組合賞
キュイールデザイン桜尽し酒器セット(キュイールデザインサクラヅクシシュキセット)【畑石 眞嗣】佐賀県
皮革の質感を表現したもので、焼成温度、冷やし方等を考え8階の焼成をへて、完成しております。すべりにくい特徴があります。
佐賀県陶磁器商業協同組合賞
雫煎茶碗(シズクセンチャワン)【西 隆行】佐賀県
自作の青磁釉(雫釉)を使った煎茶碗、ロクロで制作しています。
肥前陶磁器商工協同組合賞
鹿頭蓋花入(シカヅガイハナイレ)【宮﨑 雄太】佐賀県
日本鹿の頭蓋をベースに制作した花入、角にあたる部分に花を生けることができます。頭蓋上部が水がためれるようにタンク状になっています。壁かけ、スタンド使用、直置き等様々なシーンに対応可能です。
朝日新聞社賞
Lavatera-Sweet Disposition-(ラバテラスウィートディスポジション)【金田 紘弥】佐賀県
”A moment, a love, a dream..., a cry, our rights, our wrongs"
失敗して また一つ発見して いろんな表情がある
焼き物が好き と思う瞬間の積み重ね
熊本放送賞
黒マット渕金墨絵古伊万里松竹梅 19cm桔梗渕ボウル(クロマットフチキンスミエコイマリショウチクバイ19cmキキョウブチボウル)【福田 雄介(福珠窯)】佐賀県
黒マット調の釉肌の中に光沢のある黒の絵柄が光のコントラストで見え隠れする。
クラシックとモダンを同居させるデザインを心がけながら、ここ数年追求してきた新たな表現方法で古典の絵柄を配しました。そのギャップを楽しんでいただけると幸いです。
佐賀新聞社賞
『青白磁鉢』(セイハクジバチ)【植木 薫】佐賀県
片口にする事で注ぎ口があることで使える用途が広がり、今からの季節に合う青白磁にしてみました。
サガテレビ賞
組陶筥(クミトウバコ)【今村 堅一】佐賀県
組み合わせや用途をいろいろ楽しめる重箱(陶筥)。
小さな小皿(蓋)は箸置きやカトラリーレストとしても使え、大きな長皿は秋刀魚ものるサイズ。古くて新しい食卓の提案が楽しめれば。
陶業時報社賞
空模様プレート6種(ソラモヨウプレート6シュ)【cacaopottery】佐賀県
空の色彩を生地に練り込み郷愁を呼び起こすような空模様を表現しました。磁器とガラスの中間のような透き通った質感と絹のようなしっとり柔らかな肌触り、そして裏側の美しさにもこだわりました。食卓に限らず色々な場面で使っていただきたくて6サイズ展開にしてみました。
西日本新聞社賞
二色錆『白梅』(ニショクサビハクバイ)【原田 吉泰】佐賀県
花は研磨された”白”、がく片は赤錆の”茶”、幹と枝は黒錆の”黒”。
鉄が酸化などで変化する色味のイメージで『白梅』を描いてみました。
日本経済新聞社賞
青の花(アオノハナ)【岸田 怜】長野県
朝顔がほころんでいく様を彫と染付で表現しました。
読売新聞社賞
星雲(セイウン)【株式会社 田清窯 田中 亮太】佐賀県
暗黒星雲と散光星雲をイメージしました。
伝統的工芸品産業振興協会賞
鍋島高台付プレート(ナベシマコウダイツキプレート)【伊万里鍋島焼窯元5potters〔大秀窯・青山窯・德七窯・福岡大五窯・巒山窯〕】佐賀県
伊万里鍋島焼の5窯元で構成された「5potters」とプロダクトデザイナー岡庭茂樹氏との共同開発にて誕生した「鍋島高台付プレート」は、鍋島焼伝統の【鍋島高台付】をオマージュしつつ、現代の食卓およびインテリアに活用できるモダンでフレキシブルな器を目指しました。高台とプレートをアタッチメント式にすることで汎用性はもちろん、収納性にも配慮しました。
陶都有田国際交流協会賞
花器”snake under the FLOWERS”(カキスネイクアンダーザフラワーズ)【Trevor James Foster】アメリカ
日本の根付にインスピレーションを得た作品です。この作品の目的は緊張とアクションの瞬間を、新しい有田焼を外国人の目をもって作り出しました。
第120回 産業陶磁器部門 入選・入賞者、招待作品一覧
第120回 産業陶磁器部門 審査評および審査員