第122回 美術工芸品・オブジェ部門【佐賀県立九州陶磁文化館】
(敬称略)
文部科学大臣賞
氷青釉銀彩鉢 「粉雪」(ヒョウセイユウギンサイバチ コナユキ)【冨川 秋子】神奈川県
真冬の空から舞い落ちる粉雪が、陽の光にキラキラと輝きながら結晶となりゆく景色を鉢に込めました。
2位 佐賀県知事賞
炭化彫紋文のある陶(タンカチョウモンモンノアルトウ)【今田 拓志】広島県
彫り紋様を施すことにより、ろくろ成型の立体物に視覚的な動きが生まれるよう表現している。
3位 有田町長賞
『波』(ナミ)【植木 薫】佐賀県
4位 有田商工会議所会頭賞
白の律動(ハクノリツドウ)【浅倉 貴子】神奈川県
磁土という純粋な物質の中に、自然界が宿す奔放なエネルギーを閉じ込めた。
幾重にも重なる白い層は大地の鼓動であり、炎と土が共振した『律動』の記憶がいま放たれる。
佐賀県陶芸協会賞
練上組鉢 Digital Camouflage(ネリアゲクミバチ デジタルカモフラージュ)【草場 瑛人】佐賀県
デジタル模様をあえての伝統技法である練り上げで表現した作品。アナログとの境界が現在に混在している。
朝日新聞社賞
皎(コウ)【馬場 麟汰郎】長崎県
ゆらぎのある造形に緊張感あるシャープさを融合させ、静けさと気高さを併せ持つ白磁作品を制作しています。繊細なラインと余白が、凛とした存在感を際立たせます。
熊本放送賞
艶黒陶壺《幽光》(ツヤコクトウコ《ユウコウ》)【鈴木 まこと】沖縄県
世界各地の様々な土器から影響を受け、たたき成形、研磨、焼成、黒陶焼成を用いて作品を制作しています。主に「燻し」と「磨き」の技法を通して土器ならではのやわらかな質感を作品に取り入れ、ものづくりの原初性を感じさせる作品を目指して制作しました。
佐賀新聞社賞
cat-?(キャット)【末永 篤志】佐賀県
土にふれる 積みかさねる そこに感ずる(観える)姿を形にする。
サガテレビ賞
赤彩線文花器(セキサイセンモンカキ)【國定 克彦】京都府
成形は紐づくりで文様は傘の骨で作った道具で1本1本線彫しました。赤の泥彩は数回に分けて温度を変えて焼成しました。
作品のイメージは「竹」をモチーフにして表現。
伝統的工芸品産業振興協会賞
青白磁鎬彫壷(セイハクジシノギボリツボ)【川添 貞秀】長崎県
青白磁が持つ清涼感を表現しました。
陶業時報社賞
Vitreous Regeneration(ヴィトリアス リジェネレーション)【惣田 司】兵庫県
産業技法のテープ成形を応用。手作業で作成した磁器薄板を幾層にも積層する。焼成という物語を経て、熔け合う釉薬とガラスは薄板を繋ぎ、15kg超の密なる塊へと昇華した。素材の限界を超え、磁器の新たな深化を探求する。
西日本新聞社賞
鉄釉彫文深鉢(テツユウチョウモンフカバチ)【浮橋 美保子】福岡県
外に広がる街の夜景 、 街灯の記憶
日本経済新聞社賞
光の箱(ヒカリノハコ)【竹村 智之】滋賀県
幸せな光が差すような光る箱を三種作りました。
真っ白な磁器土を泥にして幾重にも絞り出し形作り、その際に穴の隙間が出来るように絞ります。
素焼き後、青白磁釉を施して蛍手のように焼き上げました。
読売新聞社賞
魁跡(サキガケアト)【石井 美緒】福岡県
手法が持つ「物質の変容」と「時間の固定」という特性から、風化したモノリスのイメージで制作しました。
表面の装飾は、異なる収縮率の粘土や釉薬を重ねて地層のようなテクスチャーを出しています。
陶都有田国際交流協会賞
ACCADIMENTO #219(アッカディメント #219)【SIMONE NEGRI】外国籍
私の作品は、創作のプロセスそのものを表現の中心に据えています。
形は私自身が構想し制作しますが、表面に現れるテクスチャーは、意図的に引き出された作用と焼成する事で土そのものの変化が生みだすと作用の交わりと考えます。
理性と意識は、偶然やカオスと響き合いながら、その価値を分かち合って成り立ちます。
美術工芸品・オブジェ部門 入選・入賞者、招待作品一覧
美術工芸品・オブジェ部門 審査評および審査員