先週土曜日に、ボーイスカウト有田第一分団の皆さんが白川にある有田小学校初代校長の江越礼太先生の墓地清掃作業を実施されました。作業を始める前に、実業教育の草分けでもあった江越先生のことを少しお話しさせていただきました。
明治25年1月31日に亡くなった江越先生ですが、没後120年以上が経過していく中で、死後間もないころは肖像画が製作され(館報No, 114 参照)、また陶山神社境内には「江越如心之碑」が建立され、毎年この碑の前で江越祭が行われていたようですが、最近は途絶えています。碑は撰文を久米邦武が、題字は子爵で最後の小城藩主であった鍋島直虎、文字は中林隆経(梧竹)という由縁の人々によるもので明治31年6月に建立されています。
段々と江越先生のことを知っている人が少なくなってきた中で、ボーイスカウトの指導者は約40年前から盂蘭盆会と暮れの年二回、総出で清掃活動を行うことを恒例行事として組まれていて、子どもたちが先人の思いに触れる機会を作っていらっしゃいます。
来年は明治維新から150年という節目の年を迎えます。この機会に動乱期の時代を先人たちがどう生き抜いたか、どのように有田町、有田焼の隆盛に尽力したかを知る年になったらいいなあと思っています。
(尾)の担当は今年これが最終日です。拙い文をお読みいただきありがとうございました。また、れきみん応援団の皆様はじめ、多くの方々にこの一年間、大変お世話になりました。心よりお礼申し上げます。
では皆様、どうぞよいお年を。(尾)H29.12.26
百田さんに活けて頂いたお正月のお花。
1年間ありがとうございました。