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有田の窯跡20 -禅門谷窯跡-

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第20回は、「禅門谷(ぜんもんだに)窯跡」です。
所在地は有田町戸杓にあります。史跡には指定されていません。

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      写真(1): 禅門谷窯跡遠景

禅門谷窯跡は、有田町教育委員会が調査主体となり、1989年に発掘調査は行われています。その後、1990年に『一本松窯・禅門谷窯・中白川窯・多々良2号窯』が有田町教育委員会より刊行されています。
発掘調査で確認された窯体数は1基で、焼成室は上部5室の遺存が確認できましたが、下部は壊滅状態で物原もほぼ残存していませんでした。出土遺物は、陶器が灰釉の碗、磁器が染付の碗・皿・鉢で、やや雑な碗・皿を中心に生産していました。出土資料などから、推定年代として1630年代~1640年代であることがわかっています。なお、戸杓地区については、17世紀前半に窯業が途絶えており、これまでのところ、その存在を示す古い記録や地図などは確認されていません。

禅門谷窯跡には、標柱と説明陶板がありますが、見つけるのが困難なことと私有地内に建っているので見学は難しいです。なお、有田町教育委員会が刊行している報告書については、現在在庫がありませんのでご了承ください。

今回で、今年最後のブログとなりました。忙しさにかまけてサボり気味でしたが、来年もボチボチやっていきますのでよろしくお願いします。それでは、よいお年をお迎えください。(伊)H29.12.28

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