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明治維新150年の幕開けです!

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明けましておめでとうございます。すでに1月も9日となってしまいましたが、(尾)の当番は今日が初日です。以前、当館のHPを作る際、日々更新しないと意味がないということでこの日録を始めました。どのような名称にしようかと考えたとき、好きな作家の一人である藤沢周平さんの「三屋清左衛門残日録」の書名にちなみ、資料館の所在地の泉山という地名と合わせて名付けました。記録を辿ると2012年11月から始めていますので、5年が過ぎましたが、2015年から有田町役場のHPがリニューアルしたことで、前の日録は読めなくなりました。ただ、当初より一貫して日々の仕事の中で気づいたこと、新しく知り得た情報などご紹介してきましたつもりですが、独り合点に書いてきたのではないかと猛省しきりでもあります。ということで、これからも今しばらくお付き合いください。

ところで、明治10年(1877)の今日、1月9日に深川栄左衛門家から招かれて江越礼太先生のお弟子さんたちが深川家を訪れています。そこでコーヒーやぜんざいのおもてなしを受けたと記録されています。今から140年ほど前のことです。まだ有田の空気は江戸時代そのままだったでしょうけれど、すでに前年には有田異人館が姿を現わし、年末の12月29日には江越先生を訪ねて西洋人(イギリス人やフランス人)4人が有田に来ています。残念ながら江越先生は小城の御母堂の介護に出かけて留守でしたので、西洋人はしばらく先生の家で休憩して帰ったということが、いずれも先生のお弟子さんの一人であった長崎県千々石出身の橘常葉さんの日記に記されています。

このころの有田に関する資料はまだ解明されていないものも含めて多々残っていますので、それらをもとに150年前にタイムスリップしていただけたらと思っています。昨年最後の日録でも書きましたが、いよいよ明治維新から150年の幕開けです。これまで一緒に協議を重ねてきた同僚ともども、この有田でできること、やるべきことなどを考えながら有田の明治維新150年に取り組んでいきたいと思います。(尾)H30.1.9

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八代深川栄左衛門さん(井口家提供)
コーヒーなどでおもてなしをした時は45歳でした。
長崎県千々石にある橘神社
(常葉さんの弟で軍神となった橘周太中佐を祀る)
毎年、ギネスに登録された世界一大きな門松が登場します。

 

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