先週文化財マップの発行について紹介しましたが、作成中起こっていた、文化財マップにまつわる話でも紹介しようかと思います。まず、今回の文化財マップの変更点について。
修正(1) 新規追加
前回の文化財マップは2011(平成23年)年11月発行のため、その後の指定物件については掲載されていませんでした。HPでは変更していたのですが、平成24年4月19日に町重要文化財に指定された「陶山神社本殿の磁器製玉垣」と、平成26年10月23日に重要無形文化財(人間国宝)に指定された「色絵磁器(十四代今泉今右衛門)」が新しく追加されました。
修正(2) 変更
平成20年4月23日に、有田町選定保存技術として「有田焼上絵具製造」を選定いたしました。この文化財が、平成29年10月2日に「上絵具製造」として、国の選定保存技術に選定され、並びに保存技術保持者として、赤絵町の辻人之さんが認定されました。
「選定保存技術」という言葉に、聞きなれない方も多いかと思います。これは、文化財を保存するために必要な材料や用具の生産・製作、修理・修復の技術等のうち、保存の措置を講じる必要のあるものについて選定されるもので、例えば、日本の伝統的な屋根葺き技術の一つである、檜葺きなどの技術や、城郭の石垣の補修の技術など、全国で様々なものがあります。今回の選定は、佐賀県初の国の選定保存技術及び保存技術保持者の選定となります。
修正(3) 指定年月日の追加
指定年月日が旧版のマップには記載されていなかったため、マップを使用するにあたって不都合が生じていたので、追加しました。
修正(4) 写真、文章の差し替え
平成23年より7年ほど経過していますので、文章に齟齬があったり、史跡等の整備がされて外観が変わったものなどを変更しました。
当初の予定ではこれだけ変更するつもりだったのですが、2月ごろニュースが飛び込んできます。
というわけで、続きは次回に。永(H30.5.16)

有田町に存在する指定文化財の一つ 有田異人館
(佐賀県重要文化財)