マップ変更の準備を進めていた2月ごろ、情報が2つ入ってきました。
1つは、平成30年1月29日の佐賀新聞の記事でも紹介されているのですが、人間国宝であった故中島宏さんが、自身のコレクションを佐賀県立九州陶磁文化館に寄贈されました。その中に、佐賀県重要文化財である「鉄絵緑彩松樹文大皿」がありました。これにより文化財の所在地が「武雄市」から「有田町」に移動したのです。つまり、有田町に所在する文化財が、自動的に1件増え、こちらも追加することになりました。
もう1つは、同じく九州陶磁文化館が所蔵する「銹瑠璃青磁釉蓮鷺文三足皿」が、県重要文化財の候補になった、ということでした。
県や町の指定文化財に指定されるには、通常、(1)自治体の職員などによる調査を行い、(2)文化財保護審議会で専門家への諮問を経て、(2)教育委員会で答申されたのち、(3)指定文化財として告示をされ、指定書を交付されます。
さてこの「銹瑠璃青磁釉蓮鷺文三足皿」については、話を聞いた2月下旬時点で、「3月20日に佐賀県教育委員会で答申予定」ということは確定していたのですが、実際の指定日は未定、しかし今回の改訂版は指定年月日を入れるようにしたため、日付をどう入れるか悩んだのですが、結局「指定予定:H30.4.13」と入りました。そして無事、4月13日に新しい県重要文化財として指定されています。HPでは「予定」の文字を消して掲載しています。
余談ですが、このタイミングでさらに2件新規追加になったため、紙面の割り振りから考え直さなければいけなくなったのが、私の…というより印刷会社の修羅場かもしれません。
佐賀県重要文化財 銹瑠璃青磁釉蓮鷺文三足皿(佐賀県立九州陶磁文化館蔵 小荷田謙一氏寄贈)
さて、この「銹瑠璃青磁釉蓮鷺文三足皿」については、面白い話があります。
これについては、また次回に。(永)H30.5.23