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深海竹治の手帳

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先週は大変な豪雨が日本列島を襲いました。被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

ところで過日、町内稗古場の松本佩山家で所蔵されていた深海竹治さんの手帳等を借用しました。これは松本家と縁戚にあたる同僚の(松)を通じてお借りできたものです。
実は以前、明治偉人博覧会実行委員長の蒲地さんから、松本家が所蔵されているという情報を得ていて、そこで松本家にお尋ねしたところ借用が叶ったという経緯でした。

深海竹治さんは泉山の窯焼き・深海平左衛門さんの次男で兄墨之助さんとともに幕末から明治にかけて、所謂「超絶技巧」の称される有田焼を産み出した一人でもあります。この手帳には小さな手帳で備忘録の形で記録したのでしょうか、明治26年(1893)に開かれたシカゴ万国博覧会の評議員に選ばれた時の記録が記されています。この万博には他地区の評議員として大倉喜八、森村市太郎、益田孝などが選出されていて、佐賀県選出として深海竹治さんの名があります。果たして竹治さんが渡米したのか否かは定かではありませんが、ほかには東京行きにかかった経費の記録などが記されています。

実際に渡米しているのが確認できるのは有田関係者では深川忠次さんと松尾寛三さんです。ちなみに深川忠次さんはその後の明治33年のパリ万博、同37年のセントルイス万博にも渡航しています。(尾)H30.7.9

深海竹治氏

写真:深海竹治さん(松本家所蔵)

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