例年になく、猛暑続きの日々ですが皆様はどんな夏をお過ごしでしょうか?
この長期の休み期間を利用して、町内各小学校の先生方の研修に同行しました。昨年に引き続きの研修でしたが、8月10日(金曜日)の午後、6人の先生方と町内の史跡や工房を見学しました。昨年は時間がなかった西館の中も見ていただきましたので、今後の授業で活用していただけるかと思います。最後は柿右衛門窯を訪問し、石井支配人に普段は見学ができない工房内に入らせていただきました。町外から有田町の小学校に勤務されている先生がほとんどでしたから、改めて有田の歴史の長さ、遺跡や伝統的な有田焼の生産現場にも触れていただいたのではないかと思います。
柿右衛門窯内 | 柿右衛門窯工房内 |
また、先週から有田観光協会主催で「まちなか案内ジュニア隊」の研修が始まりました。これは有田焼400年を迎えるにあたって、14代柿右衛門夫人である酒井田祐子さんが自分たちでできることがないかしら?という思いで、町内の女性たちに呼びかけられて始まった「有田キッズ検定」がその端緒となっています。現在は有田町教育委員会学校教育課が主体となって、町内4小学校でキッズ検定が続けられています。その受検者に町内を案内するガイドを募集し、今年は6名の子どもたちが応募してくれました。
さらに、生涯学習課では「有田焼にチャレンジしよう」という子ども陶芸教室も継続事業として引き受けていただき、伝統工芸士の方々が先生となって指導されています。最終日には重要文化財(人間国宝)の井上萬二先生から作品の講評をしていただくという、有田焼400年以降、有田でしかできない、有田であればこその事業が続いています。
さて、今日から当館主催の「有田の町屋模型つくり教室」が始まります。有田には素晴らしい宝がたくさんあることを感じてもらえたら幸いです。(尾)H30.8.20