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「ニッポンたからものプロジェクト」開催

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先週、9日(土曜日)に文化庁と公益社団法人日本芸能実演家団体協議会(芸団協)の主催で「ニッポンたからものプロジェクト」有田公演が開催されました。有田町や長崎県波佐見町をはじめ、肥前地区の市町では「日本磁器のふるさと肥前~百花繚乱のやきも散歩」として平成28年4月に日本遺産に認定されました。その後、佐賀県・長崎県という県境を越えた各行政団体でその活性化に取り組んでいます。

 

今回は「ライブを楽しんで、ちゃっかり学ぶ」ということで、今年度は全国11県の日本遺産の地域で開催されている事業の一環でした。旅人として進行していただいたのはユージさん(素敵なイケメンでした)。第一会場は香蘭社の赤絵町工房でのトークと神田真紅さんの講談。恥ずかしながら講談を生で聞いたのは初めてでしたが、迫力満点。普段の話しぶりは楚々とした神田さんでしたが、いざ壇上に立つと、張り扇を叩きながら腹底から湧き上がる張りのある声でした。神田さんは東京女子大史学科を卒業されたそうで、専攻は明治期の日本の政治だったとか。現在、講談師は70名しかいないので、自嘲気味に「絶滅危惧種」なので講談師の弟子入りも受け付けていると。また、津軽三味線奏者の朝野祥さんの力強い演奏も会場内に響き渡りました。慶応義塾大学卒業の朝野さんになぜ津軽三味線の道を選ばれたのかをお聞きしたら、小さいころから民謡が好きだったとのこと。

 

その後、出演者を交えて有田町観光協会のガイドさんと一緒に参加者の皆さまと泉山磁石場まで町歩きをしながら移動しました。泉山磁石場では有田町の皿踊り隊の皆さまが皿を鳴らしながら出迎えてくださり、仙台を中心に活動されている和太鼓の演奏者三浦公規さん・織江響さん・保科利伸さんらの演奏が始まりました。最後に朝野さんも加わった日本の伝統芸能集団の演奏は、泉山磁石場が素晴らしい演奏会場であることを再認識させてくれるものでした。

 

当日の天気予報は当初、午後は雨ということでしたが、なんのなんの、日差しが眩しいほどの好天が最後まで続きました。国内では「伝統」という長い歴史を通じて培い、伝えてきたあらゆる分野のものが危うくなってきていますが、今回の演奏者は皆さま、若い世代の方々でした。有田焼も含めてまだまだ日本の伝統は次世代に繋がっていくことを感じることが出来た一日でもありました。

今回、このイベントを開催された関係者の皆さまに心よりお礼申し上げます 。(尾)

平成31年3月11日

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