文字サイズ変更 拡大標準
背景色変更 青黒白

視察研修に行ってきました ~長崎~ Part2

最終更新日:

先週に引き続き、視察研修について書いていきたいと思います。続いては長崎歴史文化博物館に行ってきました。長崎は研修先として参考になるところも、有田との関わりも多いので、ほかにも行きたいところはたくさんあるのですが、今回のメインは「お勉強」=座学+館内見学、ということで、旧知のM学芸員の講義を受けに長崎歴史文化博物館へと伺った次第です。講義の準備をしてくださったのは有田史談会のメンバーですが、せっかくなのでということで、れきみん応援団と合同で実施させていただきました。

講義の前に自由時間を設けたのですが、実は私、長崎歴史文化博物館には何度も行ったことがあるにもかかわらず、常設展を見学したのは今回が初めてでした。企画展示の際に出かけて、常設は見ずに時間が足りなくなる…というパターンでして、今回も引率者の定めなのか、残念ながらじっくり見学は出来ませんでしたが、キャプションの文章を今後の参考にしたり、展示してある古文書を解読しようと試みたりと楽しませていただきました。余談ですが解説キャプションを書くのはなかなか難しく、書きすぎると展示品の見学を阻害し、足りないと分りにくく、と非常に塩梅が難しく、書く時は毎回必死なので、いろんな博物館展示を参考にさせていただいていますが、中々…。

閑話休題。さて今回の講義の内容は「長崎のやきものについて~有田との関係から~」ということで、特に関係の深い「平戸焼(三川内焼)」「現川焼」「亀山焼」を中心に話していただきました。早くから天草陶石を用いた薄い繊細な細工が特徴の平戸焼、陶器にも関わらず、磁器のように洗練された文様が特徴的な現川焼、質の良い呉須による中国風、文人趣味のデザインが秀逸な亀山焼というように、長崎のやきものの特徴を、実例を見ながら分りやすくご説明いただきました。当然有田との関わりも多く、久富田代と三川内の関係をはじめ、現川焼のデザインと有田焼のデザインの関連などについてもご教授いただきました。最後の質疑応答の時間はみなさん聞きたいことが多すぎたようで、時間を延長しても途中で打ち切らなければならないほどでした。M学芸員、本当にありがとうございました。

前述したように長崎には新しくリニューアルした出島資料館や、世界遺産となったキリスト教会群などがあり、黒島教会に有田焼のタイルがあることも知られています。まだまだ、学ぶべき場所はたくさんあると再確認したところで、今回の視察研修は終了いたしました。(永)R1.5.22

 

DSC06016-1
講義後、館内見学の様子

 

このページに関する
お問い合わせは
(ID:1426)
ページの先頭へ
有田町役場 文化財課

〒844-0001 佐賀県西松浦郡有田町泉山一丁目4番1号

電話番号:0955-43-2678

FAX番号:0955-43-4185

© 2024 Arita Town.