第41回は、「源左衛門(げんじゃーもん)窯跡」です。
所在地は有田町南山です。史跡には指定されていません。
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源左衛門窯跡付近 |
源左衛門窯跡は、発掘調査を行っていないので、窯本体がどこにあるか見つかっていませんが、過去に付近を踏査した結果、窯の存在を示す焼土と遺物の散乱がいくらか確認できました。それらから17世紀前半~中頃の操業と推測されます。
現状として窯跡と推定される場所は、茶畑の造成や道路により大規模に地形が改変されており、未調査ではあるもののほぼ壊滅と考えられます。
調査を行っていないので調査報告書は刊行されていませんが、町内古窯について分布調査を行い、『有田の古窯 町内古窯跡群詳細分布調査報告書第11集』を1998年に刊行し、源左衛門窯跡についても記載されています。刊行している報告書については、在庫はありませんのでご了承ください。
現在は源左衛門窯跡付近には、標柱が建っています。道沿いにあって見つけやすいとは思いますが、今の時期、草なども生い茂っているので、害虫等にも気を付けてください。
(伊)R1.7.18