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今日、なにがあった?(8) 大正13年10月16日の1枚

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さて、着々と(?)企画展の準備をしているところですが、なんと気が付けば本日は10月16日、おくんちの日でした。というわけで、急いで原稿を書き換えました。さて、おくんちはもともとは、陶山神社の祭礼行事で、「神事町」の代表が「注連元(しめもと)」となり、その年の神事をつかさどります。神事町は「当番区」という言い方もしていますが、毎年輪番で神事にあたっています。今年の神事町は6区でした。今日も朝から6区の少年少女部、女性部、青年部のみなさんが「道踊り」に当館にも足を運び、踊りを披露してくれました。今日は「にごみ」(煮物)といった「くんち料理」が出るご家庭も多いことでしょう。

 

というわけで、今日は当館が所蔵する一番古い(と思われる)おくんちの写真を紹介したいと思います。大正13年の神事町は大樽地区で、武者姿の子どもたちの姿です。大樽地区から上幸平を見た風景で、まだ道路の拡幅がされておらず道幅は狭いのがわかります。

P04079(No.2-9-22)(180dpi)-1
大正13年のおくんちの様子 武者姿の子どもたち

有田町歴史民俗資料館所蔵(手塚家複写)

 

 

余談ですが、最近「有田町の古い町並みの風景写真」を所望される場合が多くあります。残念ながら明治の風景写真は、皆無ではないのですがあまりありません。というのも、現代の感覚ならスマホで簡単になんでも写真を撮れますが、明治時代なんてよほど、特別な時しか写真は撮りませんし、機材や場所の関係で簡単に撮ることもできません。

というわけで、有田の古い町並みが移っている古写真としては、このようなおくんちの道踊りの写真をご紹介しています。現状時代がわかるものでは、この大正13年の写真が一番古い写真です。

 

おくんちについて詳しくはまたいずれご紹介できれば、とおもいます。今週末(10月20日)はおくんちから分離した「皿山祭り」が開催されます。役場有志も出場するそうで、お呼びがかかったのですが、今回は諸事情により断念しました。当日、有田町内は「チロリン節」や「有田皿山節」の音が一日中なり響くことでしょう。(永)R1.10.16

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