先週のブログで、有田陶磁美術館・旧田代家西洋館の新しいパンフレットについてご紹介をしました。今回は、美術館・西洋館パンフレットと一緒に誕生した「有田内山重要伝統的建造物群保存地区」のパンフレットについてご紹介をしたいと思います。

先週お話しした通り、美術館と西洋館を1つのパンフレットにしたため、今まで西洋館と一緒になっていた伝統的建造物群保存地区の内容が、独立したパンフレットになりました。独立した分、内容を充実してさらにパワーアップしています。それでは、詳しく見ていきましょう。

まずは、表紙です。表紙には、朝日が昇る有田内山の町並みの写真を使いました。担当職員が早起きして撮った一枚です。

有田内山の夜明けぜよ

次に、ページをめくると各時代の代表的な建物の紹介をしています。内山地区の町並みの特徴は、江戸期から昭和初期にわたる各時代を象徴する建物が町並みを形成していることです。この変化に富んだ独特の町並みは、九州でも最も質が高いといわれています。今回のパンフレットには、江戸後期・明治初期・大正期・昭和初期の町屋や洋館を掲載しています。また、裏表紙にはトンバイ塀の紹介もしています。

各時代の代表的な建物を紹介しています

さらにページをめくると、内山の保存地区の地図が掲載されています。この地図では、伝統的建造物に指定された建物が建築年代ごとに色分けされています。明治時代に建てられた旧田代家西洋館と有田陶磁美術館は緑色で塗られています。また、下段には内山地区の町並みについて説明しています。

地図のページの写真

2週にわたり新作のパンフレットについてご紹介しました。今回の刷新では、美術館と西洋館、そして伝統的建造物群保存地区を見学しやすくなるようにと考えて作成しました。皆さんの見学の助けになればうれしいです。見学・散策の際は、ぜひパンフレットをお供にしていただければと思います。(宮)R1.10.22