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企画展「わがまち アリタの 平成史」その3

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今年の秋の有田陶磁器まつり期間中は、資料館にもたくさんの方にご来館いただき、ありがとうございました。気が付けば、「ご自由にお取りください」とおいていたポスターもすべてなくなっていました。企画展については12月1日付の館報季刊皿山No.124号にも掲載しています。また12月2日付の西日本新聞にも掲載いただきました。

 

さて今回の企画展で一番の人気コーナー、第6章の「平成アリタ、配信中」の展示ブースでは、平成初期から後期にかけての動画を放映しています。

今回紹介するのは平成2年から平成5年に有田町が制作した記録映像のビデオです。全部見ると2時間以上かかりますが、月曜日に来館されたお客様はしっかりと2時間以上見ていってくださいました。

「夢誘う町有田」と題した観光プロモーション映像の冒頭は、今とは色・形が違うJR特急「みどり号」の描写から始まります。そのほかにも「陶器市」「石場」「しゃーくにん」(細工人のこと)など、全部で15本、それぞれ7分から18分の映像を流しています。ちなみに石場の映像は、サイレンの音から始まります。実はこれはダイナマイトで爆破する前の警告のサイレンだったのですが、覚えている方、知らない方様々な反応がありました。面白い意見としては、「昔の特撮の始まり方みたい!」とのコメントがあり、一緒に笑わさせていただきました。

 

ところで来館されたお若い方から「今はYouTubeなどで簡単に動画配信していますが、これ(映像)はビデオテープですよね?この時代はどこで、どうやって見ていたんですか?」という質問がありました。おそらく、デパートの催事場などで有田の紹介プロモーションとして使用されたと思いますが、やはり記録保存の目的も大きいと思います。もはやビデオデッキも存在しなくなっていますし、若い方はビデオテープの存在すら知らないかもしれません。

私はこの動画コーナーは、平成初期の懐かしい映像を見てもらうために設置し、それ以外の意図は考えていなかったのですが、動画配信の歴史の変遷やら、動画制作の目的の変化まで考えることができ、そういった意味でもこのコーナーを設置してよかったなと思ったところです。

 

今でこそスマホで誰でも動画が撮れるので、「おもしろそう!」という理由だけ簡単に撮影できますが、30年前は動画撮影も見ることもそれなりに一苦労だったなあ、と改めて感じたところです。(永)R1.12.4

 

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動画「荷師」より藁荷づくりの様子
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