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令和元年度新寄贈品の紹介 6 ~シカゴ万国博覧会関連資料(4)

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令和2年初のブログもシカゴ万博資料の紹介の続きからです。引き続き、今年もよろしくお願いいたします。

 

さて前回画像補正した資料に何が書いてあるか、ということですが、下記に要約したいと思います。

 

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明治二十五年度 地方税支出予算追加議案

一、金千五百円              勧業費

 

説明(以下要約)

本追加議案は、明治26年5月から10月まで米国シカゴ府で開催される万国博覧会において、出品渡航者へ対する補助として議論する。

その理由は、本県が出品する物産は陶磁器ほか合計163トンあまりで、内68トンは深川栄左衛門の出品、残り95トンは精磁会社外47人分で、閣龍博覧会中央協会に運送・陳列・販売の一切を委託することにしている。しかし、本県の出品品は大量であるからといって、協会が引き受けた場合はその取扱い上、特別な扱いは出来ないし、外国人の嗜好や将来の見込みなどを詳しく調査し報告するように要請することは難しい。本県の出品は各都道府県中最も多額で、特に陶磁器は誉の声高く貴重であるが、近年の輸出の景況は大いに減少し衰退している。その理由はほかに勝る商品があるためか、流行が廃れたためか、嗜好に背いたためか未だにわからない。このままではわが県の特産品に改良進歩に差し障るが、幸い明治26年の万博の開催は千載一遇の機会であり、本県物産の標本・広告とするだけでなく・万国の嗜好、現地の流行、商品価格を調査し将来の販路拡大に繋げる好機にするべきである。

この理由によって、博覧会地方委員会に於いて本県出品総代人を米国シカゴ府に派遣し、出品の取り扱いほか上記の要件を調査することが必要であると認め、その渡航費を計算すると4,500円を要する。うち3分の2は出品者において出品売価から支払うこととし、残りの3分の1を地方税より補助したい。

 

かなり面白いことが書いてありますね。万博出品の総数の4割が深川栄左衛門の出品だとか、近年の輸出の近況だとか、万博というものを佐賀県がどのようにとらえていたかとか。これだけで当時のいろんなことがわかります。

この次のページに渡航費の内訳と経路が書かれているんですが、この4,500円という数字も現代に換算するとどれくらいになるのでしょうか。しかも3分の2は出品売価から支払う、ということは、この渡航者は3分の1の1,500円だけ貰って現地へ行って、頑張って売ってこなければ現地滞在費と帰りの旅費は出ない、ということでしょうかね。なかなか厳しい出張です。

 

次回は渡航費の内訳と、4,500円が現在のどれくらいになるのか考えてみたいと思います。(永)R2.1.23

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