今年で、第20回目となる夏休み子ども向け教室「町屋模型作り教室」を、8月18日(火曜日)、19日(水曜日)の2日間開催しました。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響もあり、子どもたちの夏休みが短縮されたため、どうしても日程の確保ができず、例年行っているもう一つの「歴史の川ざらい~ベンジャラを探そう~」が開催できませんでした。
今回の模型教室では、新型コロナウイルス感染症に加えて猛暑からくる熱中症への対策を考えて、会場を有田町役場の近くにある婦人の家で開催し、教室の開始時間を午後から比較的涼しい午前中に変更することで開催しました。このような状況下なので模型教室の参加者は少ないかと思っていましたが、なんと11名もの応募があり、安堵しました。
1日目は、模型の実物となる「有田内山伝統的建造物群保存地区」の建物を解説を聞きながら、実際に歩いて見学を行いました。その後、会場となる婦人の家へ戻り、模型作りがスタート。先ず初めにみんなで同じものを作製し、2棟目以降は、10種類ある模型から各々作ってみたい模型の作製に励んでいました。少ない時間ながら、参加した子どもたちは2~3棟の建物を作ることができました。
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伝建地区の見学 | 西洋館の見学 |
模型作り
2日目は1日目の続きと、作った建物を配置し、自分だけの町並みを作るための土台を作成します。台紙に作った建物模型を配置して、ほかに自由に道路や川、庭や池、木を植えたり花壇を作ったり、実際にみたトンバイ塀を作ったりしていました。2日目ともなると、作るスピードが上達して、建物もさらに2~3棟追加で作製している子もいました。ぎりぎり完成できなかった子もいましたが、それでもそれぞれ独創的な11人の思い描く、郷土の姿が完成しました。
模型作りに夢中
完成品
今回も、この模型作りでは講師陣に「れきみん応援団」のご協力を頂きました。応援団のみなさんの力をお借りすることで無事に教室が開催出来ています。毎年ありがとうございます。また、今回の町屋模型作り教室には、もう一人強力な助っ人が参加しておりました。実は、今週の8月17日(月曜日)~21日(金曜日)の5日間で学芸員資格を取得するため、長崎国際大学の学生が一名、実習中で今回の模型教室にも参加していました。このことについては、来週の月曜日に学生にこのブログ上でご挨拶していただきますので、ここまでにします。
(伊)R2.8.20