有田町歴史民俗資料館では、昨年に引き続き博物館実習生を迎えました。
そこで、私たちの仕事の一つである、この「泉山日録」への執筆も体験してもらいました。
以下は、博物館実習生のブログです。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
8月17日から5日間、有田町歴史民俗資料館で博物館実習生としてお世話になりました、長崎国際大学の犬塚です。
実習では、たくさんの体験をさせていただきました。
特に印象に残った注記という作業について述べていきます。注記とは、出土遺物を保管する際にいつ・どこで発見されたかを筆と墨を使って断面に細かく記録する作業です。今回は、イタチの毛で作られた筆と墨を使いました。
|
(注記作業の様子) |
筆先を細くし、見つかった陶片の割れ口に発見場所と年を記入しました。思っていたよりもうまく書くことができ、とてもうれしかったです。しかし、実際はこの作業を何百何千もの陶片にしていくと思うと気が遠くなる思いがしました。他にも、寄贈資料の法量計測・台帳制作、町内史跡探訪なども行いました。
|
(寄贈資料の台帳制作の様子) |
|
(町内史跡探訪で訪れた大公孫樹) |
実習を終えて、学芸員は資料と向き合うことが仕事であると思っていましたが、地域から訪ねてくる人や、寄贈資料を持ってきてくださる人、イベントに参加してくれる子どもたち、有田れきみん応援団の皆さんなどたくさんの方と関わりながら、一緒に地域の大切な資料を守っているということに気づきました。今度は友達や家族を連れて、有田町歴史民俗資料館や有田の町を案内したいです。
有田町歴史民俗資料館の皆様、新型コロナウイルスで例年と状況が異なる中、受け入れてくださり、本当にありがとうございました。また、暑い中、史跡を案内して下さり、丁寧にご指導していただき、ありがとうございました。R2.8.25