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資料のデジタル化(1)

最終更新日:

昨年の企画展「なつかしの有田PartII」開催後、「うちにも写真があるよ!」とたくさんの方からの反響を頂きました。そういった方々から、古写真を提供していただき、新たな資料としてスキャンしているところです。

ただ人員・機材・ソフトが相変わらず不足しているので、スキャンの速度は芳しくありません・・・。お待たせしている皆さまには大変申し訳ございません。何とかスキャンができる人材を増加しようと、最近頑張って古写真スキャンマニュアルを作ってみました。

元資料の状態によってスキャンの方法を様々に変えているので、そういったところを文章化するのは中々難しいですね。

複数の人間が管理するようになると、デジタルデータ特有の弊害も出てきます。それは、資料の消失の問題です。一番怖いのが「上書き保存」です。とりあえずバックアップの体制はとっていますが、間違った情報に上書き保存してしまうと、もう2度とデータは手に入らないかもしれません。

デジタルデータの保存の難しさはここにあります。原本が「データ」のため、紙焼き写真やネガのように「モノ」が存在しません。どこの博物館も、デジタルデータの保存の方法には頭を悩ませています。私も以前保存・管理をどのようにしているか調べたことがあったのですが、皆さん「大容量のハードディスクに入れて定期的にバックアップしています。」との回答でした。

ですが、最近画期的(?)な技術が出来たそうで、何とデジタルデータをフィルムに焼き付けて保存する方法だそうです。

なんとも、時代を逆行するような気もしますが、昔のフィルムとは違い保存用のフィルムなので大変高価で劣化もしにくいもののようです。残念ながらまだ手が出ません。

もはやフロッピーディスク中の文書データは読むことが出来なくなってきましたが、紙に書かれた古文書は今でも読むことができます。こういうところを考えると、意外とアナログのままの方が、保存技術が優れているのかもしれない、と思うことがあります。(永)H27.12.25

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