先週29日から“年に一度の陶器市”が始まりました。初日から好天に恵まれたものの、地震の影響が懸念される中、まずまずの人出だとのこと。有難いことです。
毎年、この季節になるとよくぞこの企画を始めていただいたと思うのですが、改めて明治29年3月に「有田五二会陶磁器品評会」として始まり今年から装いも新たになった「有田国際陶磁展」の歴史と、大正5年から品評会に伴って始まった陶磁器廉売市、現在の有田陶器市をスタートさせていただいた先達、そしてこの113回の歴史の折々に賑やかさをどう作り上げるかと腐心されてきた先人すべてに感謝です。
ところで、29日から一般公開を開始した有田陶磁美術館の職人尽し絵図大皿のアニメーションも好評です。前日の28日、NHKのラジオ深夜便で町内在住・今泉正子さん(十四代夫人)が陶器市の事と共に、アニメ放映もご紹介くださいました。来館された方のなかには「ラジオで紹介されていたのはここ?」とおっしゃる方もいらっしゃって、今更ながらメディアの力の凄さを思い知ったところです。ただ、館内が狭いので、映像を流すモニターの前に6客ほどの椅子しか並べることが出来ず、来館者の皆様には大変ご不自由をおかけしていることに対し深くお詫びいたします。
でも、面白い!と皆様に言って頂いております。中には「これ販売しないの?」、「町内の各所で流したら」等等、貴重なご意見も賜りました。これから関係者と協議したいと思います。まだご覧いただいていない方は是非一度ご覧ください。(尾)H28.5.2