陶器市も終り、また有田の町に静寂な日々が戻ってまいりました。震災と言う思いもよらぬ災害が九州・熊本を中心に襲い、陶器市も来場者は減るのではないかという予想ではありましたが、目標の人出には及ばなかったものの、このような時期に多くの皆様が有田を訪れていただいたことに感謝したいと思います。
有田陶磁美術館では陶器市の初日から「染付有田皿山職人尽し絵図大皿」のアニメーションと、平成の世の有田焼制作風景の映像を公開しています。陶器市の期間中には、昨年比で約3倍の入館者にお越しいただき、狭い館内は終日、人の出入りが絶えることがありませんでした。
映像をご覧になった方々から、この映像は販売しないのか→(申し訳ありませんが、交付金事業での制作で販売ができません)、もっと町内のあちこちでこの映像を流したらどうか→(検討します)等々貴重なご意見を賜りました。また、昨日はトルコ・トプカプ宮殿博物館の学芸員が来館され、映像を見ていただきましたが、とても面白い、有田焼を知らない人でも十分理解できると喜んでいただきました。今後、早急に実行委員会で検討し、この映像を活用していただく方策を練りたいと思います。 (尾)H28.5.10