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山辺田遺跡の出土品(2)

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先週に引き続き、本日も山辺田遺跡で出土した、外面に雲気文を描く古九谷様式の青手皿をご紹介します。

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写真の皿は、平成25年度調査で出土したもので、推定口径が33.7cmの大皿です。この皿も同様ですが、青手に用いられる色絵素地はすべて白磁で、染付を伴うものは皆無です。

外面の雲気文はほとんど黒の輪郭線が剥がれており、緑色に塗った下地の中に、雲気文の形で素地が透けたような状態になっています。また、ほとんど色は残っていませんが、高台の中も緑の上絵具で塗り潰されています。内面は、大半の上絵が剥げ落ちて植物の茎と思われる青線だけが残っていますが、よく見ると、その間に太線でびっしりと葉脈を描いた大きな葉の文様がうっすらと残ります。

ところで、古九谷様式の色絵に用いられる上絵具には、後発の金銀彩を除けば、色調の濃い赤・緑・黄・紫・青の5色と、主に輪郭線に用いられる黒があります。また、種類によっては、緑の代わりに黄緑が用いられることもあります。ただ、青手には赤や黄緑は用いられませんので、緑・黄・紫・青の4色の組み合わせになりますが、主体となるのは緑や黄で、紫や青は補完的に用いることが一般的です。

青手皿の内面には、緑・黄・紫の3色で施文する例が最も多く、緑・黄の2色、緑・黄・青の3色や紫を加えた4色なども比較的多く見られますが、緑をまったく用いない例は思い浮かびません。一方、外面では、おおむね半数程度が、緑1色で全体を塗り潰すもので占められます。さらに、そのまた半数程度が黄色1色で塗り潰すもの、体部と高台内を緑と黄に塗り分けるものがこれに続きますが、その他の組み合わせは例外的です。(村)H28.7.8

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