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李参平その2

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先日の李参平つながりで、今回ご紹介するのはお菓子の型です。これは以前、有田駅前にあった馬場菓子舗から寄贈いただきました。落雁などを作る際に使用したもので、李参平をかたどった木型です。勿論、李参平こと初代金ケ江三兵衛さんの顔は伝わっていませんが、恐らく…という想像で作られたものではないでしょうか。細かい所まで見事に彫られています。型をどうやって作られたかを聞き損ねてしまったのが残念です。

risanpeikata 
李参平木型

ところで、有田には他にはない有田独自のお菓子があります。今でも製造販売されている「陶助おこし」もその一つで、「おんなの 有田皿山 さんぽ史」でも紹介していますが、明治の初め頃に上幸平の雪竹藤助・たけ夫妻が始めたものです。砂糖の代わりに水飴で甘味を出すのが特徴で、「おこし」という響きで想像するよりもやわらかく、口の中でとろける美味しさです。今でも泉山弁才天近くの前田食品さんが製造販売されています。

また、蓋付き茶碗形の皮の中に小豆餡が入った「茶碗もなか」や、ヨモギ餅の外側に塩味の小豆をまぶした「イロウシャン餅」も、それぞれ製造販売していた人たちのアイデアで生まれたお菓子でしたが、これらは今では作る人がいなくなり、味わうことが出来なくなってしまいました。

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陶助おこし                                                   イロウシャン餅                                                                                                                                    

chawanmonaka
茶碗もなか

昨今はどこに行っても同じような味、形のお菓子を手にすることができますが、地域の特色を持った昔のお菓子もなかなかよかったなあと思う今日この頃です。(尾)H28.7.12

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