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有田の文化財(9) -唐船城-

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第9回は、「唐船城」です。

所在地は有田町山谷牧甲2322-2・3・5他にあります。まだ西有田町であったころの昭和46年7月10日に町の重要文化財に指定されています。

中世の松浦地方は、松浦党と呼ばれた小豪族がおり、彼らは都から下向した源久(ひさし)を始祖として仰いでいました。有田郷の相続時期と唐船城の築城年代ははっきりしませんが、松浦党の始祖源久の孫三郎栄が建保5年(1217)に築いたと言われています。栄の4代後に嫡男がなく、今福の松浦宗家が唐船城主を兼ねるようになりました。天正5年(1577)、肥前の平定を目指す龍造寺氏に攻められますが、和睦して家臣となり、龍造寺氏が唐船城主となりました。その後、龍造寺・鍋島両氏の政権交代により、松浦信明・有田茂成が居城しますが、天正18年(1590)に廃城となりました。

唐船城は城の分類でいえば山城で、黒髪山麓の自然丘陵をそのまま城としており、城の防備は南斜面に二本の大規模な縦堀と、帯郭を築いています。北側裾の石垣は大正時代に地元の青年たちが積んだもので当時のものではありません。

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唐船城のある南麓には、公園もあり車を停めるスペースも十分にあります。頂上の展望所へはこちらから登っていくこともできますし、北麓には山田神社があり、そちら側から登っていくこともできます。頂上の展望所からは、北は伊万里、南は原明までが眺望できます。眺めも良く、一汗かくのには適した場所です。熱中症に気を付けて登ってみてはいかがでしょうか。(伊)H28.7.21

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