第10回は、「大日の杉」です。
所在地は有田町上山谷乙4144-4にあります。まだ西有田町であったころの昭和46年7月10日に町の天然記念物に指定されています。
長崎県との県境に近い国見山系の栗ノ木峠に向かう旧国道沿いの傾斜地にそびえ立っています。根廻り4.6m、樹高26.7m、目通り5.5mで、樹齢約400年と推定されています。根本から高さ3mのあたりで主幹が4本に分岐して伸びています。根本にある石祠は天保2年(1831)に大日如来を祀ったもので、「大日如来天保二卯一二月施主山谷村中」と刻印されており、この木の名前の由来となっています。
現在は、国見トンネルの伊万里側の駐車場を利用して、徒歩で現地まで行くことができますが、旧道が国見道路の無料化に伴って、廃道となっており、落石などがそのままになっているため、少々危険な道となっており、現地へ赴くことはお勧めできません。私も現地へ向かいましたが、途中で倒木や落石の数々、生い茂る山林へ入ることをあきらめました。しかし、車を停めた場所からは有田を一望できる眺めの良い場所でしたので、ここへは足を運んでみてはいかがでしょうか。(伊)H28.7.28