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企画展開催中!

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先週、木曜日と金曜日の両日を臨時休館とし、れきみん応援団の皆様にお手伝いいただいて準備を行った今年度の企画展「有田の群像(1)~400年の歴史を紡いだ人々~」を、19日(土曜日)から開催しています。初日は夜来の雷雨で心配したのですが、何とか日中は雨も降らず、また恒例のJRウォーキングも開催され、さらには東京からの団体の来館者もあったりで、周囲の紅葉も時を合わせたように見ごろとなりました。それ目当てのお客さまも大勢お見えになりました。土・日の夜間開館とライトアップも連日、応援団の皆様にお手伝いいただき、無事終了しました。

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応援団の皆様による展示作業風景

19日(土曜日)のライトアップ

展示資料としては400年の歴史の中で有田に深く関わった人々、例えばもしも豊臣秀吉が唐入りの思いを抱かなかったら、有田焼の始まりはもう少し遅かったか、あるいは磁器の生産がなかったかもしれないし、佐賀藩祖の鍋島直茂が国の宝にしようと陶工たちを連れ帰らなかったら…などなど、歴史に「もしも」は禁句ではありますが、九博の展示を少し真似させていただいて、イラストっぽく展示してみました。これまた、応援団には窯元で長く上絵付けに従事されていた方もいらっしゃって、丁寧な仕事でパネル作成をしていただきました。勿論、真面目に?伝えるべき情報も展示しております。例えば、これまで歴史的に明らかにされて来なかった白川の窯元・華山(山本家)が所蔵されていた「御用木札」は、先祖の山本柳吉さんが佐賀藩主の命を受けて大燈籠を製作した際に、関係者以外の出入りを禁じるために工房の入り口に掲げられたものと思われます。また、藩を経由して京都の公家からも注文が来ていたことが、代官石橋三右衛門家文書に記されていました。山本家は江戸時代から現在まで続く窯元ですが、大物作りを得意とした先祖の存在と、藩命を受けて御用窯であったことを今に伝える貴重な資料です。

また、以前館報でも紹介しましたが、秋月藩の御用絵師・斎藤秋圃の「四季耕作図」屏風や、八代深川栄左衛門の碑文(拓本)、今年度新しく寄贈いただいた中島浩氣さんの直筆の原稿なども今回、初お披露目の資料も展示中です。

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展示中の秋月藩御用絵師・斎藤秋圃による「四季耕作図屏風」

今年は特に400年事業もあり、また人員不足の中ではありましたが何とか企画展開催までこぎ着けました。これもひとえに「ありたれきみん応援団」の皆様のご支援あってのことと改めて感謝申し上げます。企画展は12月18日(日曜日)までお休みなしです。ご来館をお待ちしております。(尾)H28.11.22

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