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館報No.112発行

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あっという間に周囲の紅葉も葉を散らしていますが、企画展の準備と併行して館報No.112の編集作業を行い、本日発行(予定では12月1日発行)の運びとなりました。思いおこせば昭和の時代(本当に昭和も遠くになりつつありますが)、資料館って何しているの?文化財って何?という声が聞こえてきて、当時の有田町役場広報担当の先輩に相談をし、広報の中に組み込んだ形で館報を発行したらどうかというアイデアをいただきました。その後、昭和62年(1987)12月に『皿山びとの歌』という名称で第1号を発行しました。以来29年間、途中、編集者が代わったこともありましたが、平成9年(1997)9月からは当時の館長のもと、名称を『季刊 皿山』に変え現在に至っています。

 

第1号を読み返すと文章は稚拙(今も変わらないという声が無きにしも非ずですが)だし、写真もまずいし顔から汗が噴出しそうですが、でも、何とか町民の皆様に当館の存在を知っていただきたい、仕事の中で知り得た新しい情報をお伝えしたいという、その思いだけで続けてきました。ただ、3ヶ月に1回、たかだか4頁とはいえ、次は何を書こうかと毎回悩みます。最近はこの泉山日録の原稿もあり、実は今回もそうですが、町民のみなさま全員がHPのブログをご覧いただいているわけでもないし…と言うわけで、今回の「町史の行間」は以前ここで紹介した深海(橋口)三次郎さんのことを書きました。この「町史の行間」という表題も元館長の提案で、改めてこの響きはいいなあと思います。この表題に負けないように頑張らねばと思っていますし、元館長から作家の故井上ひさしさんが伊万里市民図書館を訪れた際に書かれた色紙の言葉「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく おもしろいことをまじめに まじめなことをゆかいに」書くという言葉を紹介していただき、それを目標としています。また新聞記者だった元館長からは「文章は中学生が理解できるように書く」ということも教わりました。

 

最近は情報発信するにも色んな媒体がありますが、押しなべて多くの人の目に触れるのはやはり紙ベースによるものではないかと考えてしまうアナログ人間の(尾)です。すでに在庫がないものも多いのですが、HPにはバックナンバーを揃えています。そこからヒットした方がメールや電話でお問い合わせされることもありますし、中には町民の方で、No.1からすべて保存していますという有難いお言葉をいただいたこともあります。そんなお言葉を励みに、これから館や課を背負っていく次世代の職員にこれからの館報を託していきたいと思っています。(尾)H28.11.29

つわぶき
すっかり葉を落としたモミジの傍らで咲くツワブキ

 

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