ほんとに時がたつのは早いものでもう12月も第三週目となりました。再来週には新しい年が始まるなんて…信じられません!先日、九州陶磁文化館館長と今年はとても忙しい日々だったとお話していたのですが、まあ鈴田館長と比べるべくもありませんが、(尾)にとっても何かと慌しく一年が過ぎていったような気がします。
今月3日(土曜日)には、駐福岡大韓民国総領事館主催「有田焼400周年記念講演会―九州の中の韓国探し 2016年度事業―」の一環で、福岡市に於いて14代金ケ江三兵衛さんと共に400年のお話をさせていただきました。参集者は70名ほどでしたが、主に福岡近辺にお住まいの韓国通の方がほとんどのようにお見受けしました。そのような皆様を前にして14代は主に焼物、作陶の話をされましたので、当方は有田焼400年の歴史についてお話させていただきました。
その折、11月に赴任されたばかりという金玉彩総領事ともお会いしました。ご出身は韓国の慶尚南道とのことで、「焼物の土が取れる地域でもあり、有田との縁を感じますね」と親しくお話くださいました。さらに先週15日(木曜日)には佐賀県庁・山口知事を訪問されましたが、その前に有田の中にある韓国ゆかりの地を見てみたいということで有田町にもお越しくださいました。先日の講演会で14代金ケ江三兵衛さんは、陶磁器製造の技術は中国から朝鮮半島を経て日本に伝わったことから「有田焼にとって中国は父、朝鮮国は母」とも話されましたが、国境はあってもその文化は山河、海を乗り越えて静かに流れ伝わってきたのだと思ったことでした。
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泉山磁石場にて (左から金玉彩総領事、14代金ケ江三兵衛氏、金領事館員) |
(尾)H28.12.20