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作家森まゆみさんが有田町へお越しになりました

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昨日、作家の森まゆみさんとそのご友人ご一行(「神宮外苑と国立競技場を未来へ手渡す会」の活動を続けてこられた皆さま)が有田町にお越しになり、町内をご案内しました。その経緯を説明しますと、現在の伝建地区、有田町の内山地区で町並み保存事業の発端となったのが昭和54年(1979)に、日本ナショナルトラスト(当時は財団法人観光資源保護財団)から支援を受けて始まった「有田古窯跡群と町並」調査(会長岡崎敬九州大学教授・当時)でした。そのナショナルトラストの職員としてたびたび有田を訪れた多児さんが森さんたちと一緒に活動を続けてこられており、今回、多児さんもご一緒に久し振りの有田を見ていただきました。

前日には福岡県八女市で「正岡子規」について講演会をなさった森さんですが、宿舎が町並みの中の一棟丸ごとということでお仲間の総勢7人で東京からお越しになり、八女市や秋月、鹿島市浜地区、嬉野市塩田地区の町並み等を見学したあと、有田にもお越しいただいたという次第です。

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辻精磁社の玄関にて

辻精磁社のお座敷にて

森さんは東京で「谷中・根津・千駄木」という地域雑誌を始めた方で、その後作家になられましたが個人的にも好きな作家のお一人でもあります。これまでも「彰義隊遺聞」、「起業は山間から」などは購入して、また図書館でも他の本を借りて読んでいますが、東京だけでなく地方の町づくりに関しての発言をなさっており、政治家や国、地方を導いていく方々には是非とも耳を傾けていただきたいと思います。直近の「谷根千」のブログには東京オリンピックを前にした工事で東京上野公園のあまりの変わりようを嘆いて動き出され、その結果、木々の伐採が一端は延期になったとのこと。確かに以前、東京国立博物館を訪れた折に、噴水の近くに有名なコーヒーチェーン店が出来、その前に簡易テントで催事が行われていましたが、田舎者の(尾)でさえも、上野の森が随分文化とはかけ離れた場所になりつつあるのを感じたことでした。

ところで、先週発行された「文藝春秋」2月号のグラビア「日本の顔」に有田町の人間国宝・井上萬二先生が登場されました。年齢を感じさせない?若々しいお姿で作陶されるお姿や石場を散歩される写真が掲載されていました。昨年の有田焼400年事業をリードされたお一人でもあり、まさに有田町の「400年の顔」でもありました。昨年でしたか、同じく「文春」の巻頭エッセーには14代今右衛門先生も登場され、僭越ながら我が事のように嬉しく拝読したことでした。(尾)H29.1.17

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