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有田の文化財㉒ -陶山神社鳥居・磁器製玉垣-

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第22回は、「陶山神社鳥居・磁器製玉垣」です。

所在地は有田町大樽2-5-1です。陶山神社の鳥居は2000(平成12)年4月28日に国の有形文化財に登録されています。また、磁器製玉垣は2012(平成24)年4月19日に町の重要文化財に指定されています。

今回、この2点を挙げた理由は、いずれも磁器製であることです。

先ず陶山神社拝殿前の鳥居は、全国的にも有名な磁器製の鳥居です。通常、他の神社などでみられる鳥居は石造のものや木製のものが主ですが、この鳥居は磁器でできています。1888(明治21)年に、神事の当番町であった稗古場町が奉納しました。全体に呉須で唐草文が描かれています。ハの字に内傾した2本の柱の頂部に渡した笠木と島木に反りを持つ明神鳥居の形式で、高さは3.7m、笠木の長さは3.9mあります。

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磁器製鳥居

次に磁器製玉垣は、通常神社などでみられる玉垣や欄干は石製や木製ですが、有田の玉垣は磁器製の玉垣です。ちなみに玉垣とは、神社や神聖な場所の周りを巡らしている垣のことを言います。この玉垣は1846(弘化3)年に製作され、表面には、呉須による緻密な蔓草文様が、びっしりと描かれています。各柱の部分に染付された銘により、寄進された当時の本幸平山の窯焼等の名前が記されています。

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磁器製玉垣

現地へは、有田町幸平の札の辻交差点を線路のある方へ曲がっていただくと、線路を越えた先に陶山神社が見えてきます。歩いて向かう方は、階段を登ると目の前に線路が出てくるので、お気を付けください。鳥居は目立つのでわかりやすいと思いますが、玉垣については神社の奥の本殿を囲う場所にあるので、少し奥まで覗き込んでください。車は境内に停めておくことができるので、ごゆっくり見学をしていただければと思います。大物の磁器製作技術の精巧さが見て取ることができ、一見の価値があります。

また、体力が残っていましたら、さらに山の上へ続く道があるので、登っていただくと、1918(大正7)年に建てられた陶祖李参平の碑が中腹にあります。そこからは有田の内山地区(伝建地区)が一望できます。いかがでしょうか。

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李参平の碑李参平の碑から見た有田内山

 

(伊) H29.2.23

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