先月29日（水曜日）、有田町の伝統的建造物群の保存修理事業や異人館の復原事業など、長年それらの委員会会長として、また私どもの相談役としても心強い存在でもあった大坪彪吾会長が急逝されました。家業は焼物の原料や製作用具の筆、ろくろなどを商っておられ、その傍ら町の選挙管理委員会や当課の委員会会長などを歴任して来られました。会議前の打ち合わせや困難な問題が持ち上がるたびに担当者とご自宅を訪問し、数多くの示唆を与えていただきました。異人館の開会式では前任者だった（池）から、式が始まる前に大坪会長を偲んでそのお人柄や思い出をお話して、参列者全員で黙祷をいたしました。
大坪会長は町から依頼された仕事や家業の傍ら、小学校や中学校、高校、大学に至るまでの同窓会のお世話を一手に引き受けられ、同級生からの信頼は絶大なものだったと伺っておりました。
今年に入って体調を崩され入院中ということは存じておりましたが、加療中はお見舞いを控えておこうと話していた矢先のことでした。未だに信じがたい気持ちです。でも、きっと草葉の陰から異人館や有田の町並みのこれからを見守ってくださっているものと思います。大坪会長を失った今、これからが当課にとっては正念場ですが、それ以上にご家族の皆様はお力落としのことと思います。ただただご冥福をお祈りするばかりです。（尾）H29.4.11

昨年、有田さくら会によって泉山磁石場・先人陶工の碑前に植樹されたしだれ桜。 この桜の開花を待たずに逝ってしまわれました。（平成29年4月4日現在）

昨年10月に開いたお披露目会で、設計監理者からの説明を聴いていらっしゃった、 在りし日の大坪会長（写真右奥の電気引込柱の左側）