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もうすぐ陶器市が始まります!

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山笑う新緑の季節到来、いよいよ今週土曜日の29日から第114回有田陶器市が始まります。114回目というのであれば第1回があるわけで、それは今をさかのぼること114年前、ではなく途中戦争などで7回の中断があったので今回が114回となります。始まりは明治29年(1896)3月1日から開催された「有田五二会陶磁器品評会」です。

第1回の会場は本幸平にある古刹・桂雲寺の本堂。出品人は141人、出品数784点で一等賞は5点(香蘭合名会社・辻清・精磁合名会社・深川忠次・樋口治實)でした。開会式には600人の出席者があったと佐賀新聞の記事が書いています。この品評会のきっかけは明治の御世になって30年近くが過ぎようとしている中、当初は世界中で万国博覧会が開催され、国内にあっては内國勧業博覧会が開催されるなど有田焼業界は順風でした。しかし、松方デフレや日清戦争など社会的な不況が押し寄せる中、次第に焼物が売れない→腕のいい職人が雇えない→焼物の質が落ちていくという悪循環に陥った業界でした。
しかし、いつの世もピンチはチャンス!このままでは有田焼はだめになるという思いを持った九代深川栄左衛門さんや田代呈一さんら町のリーダーは、窯焼きが互いに焼物を持ち寄ってその腕を競う品評会を開催しようではないかと西松浦郡内の同業者に呼びかけた結果始まったのが有田五二会陶磁器品評会でした。少し前までは陶器市のことを品評会と呼ぶ古老がいらっしゃいましたが、この品評会が昨年から名称を変えた有田国際陶磁展の始まりです。品評会はその後、大正時代に入って、深川六助さんや井手虎治さんら若手の提案で、廉売市、つまり今の陶器市をくっつけた形となり今に至ります。

有田の山肌には陶器市を告げる花「サイゴクミツバツツジ」が顔を見せています。いつもだと4月に入るとちらほら見えるのですが、今年は桜の開花が少し遅かったからでしょうか、先週辺りから満開となりました。さーて、今年はどんな市が繰り広げられるのでしょうか。

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 資料館入口付近の「サイゴクミツバツツジ」

 

(尾)H29.4.25

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