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六月・水無月に入りました

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早いもので、今年も5か月が過ぎました。最近はやたら時間が過ぎるのを早く感じます。

6月1日(木曜日)には中の原・八阪(八坂)神社で恒例の「山のぼり」が開催されました。といっても所謂登山ではなく、有田皿山の中で、江戸時代から遊山に類する行事として行われてきた年中行事の一つです。ただ、その目的や形は時代とともに少しずつ変化してきたようで、最近は夏越しの祓(はら)えという形が整ってきています。鳥居には前日、宮司さんたちによって茅の輪が取り付けられ、「六月(みなつき)の夏越しの祓いをする人は千歳の命延ぶというなり」と唱えながら、左右左の順に三回くぐって息災を祈ります。その後、拝殿で宮司さんに祝詞をあげていただきます。今年も早朝から多くの参拝者で賑わっていました。

さて、今月から生涯学習課と共催で開催している古文書教室が始まります。現在は初級・中級の二クラスで、それぞれ熱心な受講生の方が参加されています。今年度から初級クラスは有田に関係のある史料を読んでみたいという受講生の要望に沿って、テキストを当館所蔵の「川内家文書」の中から提供しました。講師の中村久子先生がわかりやすくご教授くださいますので、毎年人気の講座になっています。
中級はここ数年、「皿山代官旧記覚書」という、佐賀本藩に残されていた史料を読み解いていますが、これが又、崩しがひどく?なかなか手強いです。でも、一人の人が全体を通して書いていますし、これまた県内の史料に精通されている講師の福田春次先生が丁寧にご教授くださいます。この中級クラスには当館主催で古文書教室を始めた昭和63年当初より受講されている方もいらっしゃって、毎回楽しみに参加いただいています。さらに今年は、昨年まで初級クラスを受講されてきた方が中級クラスを受講したいと申し込みされています。

ところで、当館には異人館の旧所有者であった田代家から膨大な史料をご寄贈いただいていますが、佐世保市在住のご子孫の方から「先祖のことを何も知らないので」と、それらの史料を読んでみたいという要望がありました。そこで、3月から月に一度、「田代家文書を読む会」を始めました。当方としても、今まで知らなかった田代家のお話を伺うことができますし、先月からは一般の方も参加されています。興味がおありの方は次回、6月8日(木曜日)午後1時30分から当館にて開催しますのでご参加ください。なお、資料の準備もありますので、事前にご一報いただければ幸いです。(尾)H29.6.6

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山のぼり田代家文書

 

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