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佐賀県の近代化遺産調査

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先日、県より「佐賀県の近代化遺産」の調査依頼がありました。近代化遺産とは、概ね幕末から第二次世界大戦終了までの近代化の過程で生み出された建築物や土木構造物で、今日の私たちの生活基盤が形づくられる過程を物語る貴重な文化遺産のことです。
平成12・13年度に基礎調査が行われ、その成果が平成14年度に一冊の本にまとめられています。有田町は平成12年度に調査しています。しかしながらこの調査から17年の時が経過しており情報の更新を図りたいとのことでした。

そこで、(伊)と一緒に先週から現地調査を行っていますが、とにかく暑いです。業務の都合上、毎回なぜか午後1時から4時半までという一番暑い時間帯に出かけてしまい、ほんの少し歩いただけで滝のような汗が出ています。猿川の八幡橋も近代化遺産に該当しているので、そこに調査に行ったとき、子どもたちが猿川の天然プールで楽しそうに遊んでいました。涼しそうで大変うらやましかったです。あと20年ほど若ければ私も入りたいところです。

当初にこの調査がなされた目的は、戦後の急速な技術革新により失われつつある近代化遺産の保存と活用がより一層図られることを期待して行われたようです。今回の確認調査で、今のところ有田町内の近代化遺産41件のうち3件の消失を確認しました。しかし、17年の時を経ても上有田駅のようにあまり変わっていないように見えるもの、異人館のように復元修復されたものもあります。形あるものはいつか無くなるものですが、今回の調査で新たに追加すべき物件も含めて、有田の近代化を伝える資産として、できるだけ長く残って欲しいと願います。

zoushukueki
佐賀県の近代化遺産 蔵宿駅

調査は残すところあと少し。夏は暑いものだと気力を奮いつつ頑張ります。(永)H29.8.2

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