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有田の窯跡10 -西登窯跡-

最終更新日:

第10回は、「西登(にしのぼり)窯跡」です。
所在地は有田町大樽二丁目にあります。史跡には指定されていません。

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 西登窯跡

 

発掘調査は行われていませんが、記述や古地図に西登窯について記載があり、1基以上の窯体の存在がわかっています。文化11年の記録では20室、安政6年の絵図には14室、明治9年の記録にも記載があり、同18年の記録『陶器窯根居簿』には西登窯は18室あり、そのうち1~12番と18番の焼成室を当時、大樽地区の窯場の有力者であった「藤井 惠七」が使用していた記載があります。また、16番の焼成室を、現在の辻精磁社にあたる「辻 勝蔵」が使用していた記載があります。現地での採集品として、17世紀の製品が確認されています。このことから、推定年代としても文化11年以前より19世紀を含む期間の年代であることが推定されます。
遺物については、有田町歴史民俗資料館隣接の有田焼参考館に展示しています。是非、ご来館いただきご覧になってはいかがでしょうか。

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西登窯跡陶片

 

西登窯跡付近は、私有地内にありますので、現地を訪れるのであれば、了承を得てから現地を訪れてください。遠景であれば、標柱は道路からでも見ることができます。(伊)H29.8.3

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