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公民館報にしありた~明治維新100年記念の記事より~(2)

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昭和42年1月1日の広報にしありたの記事に、明治34年1月2、3日の報知新聞の記事が紹介されています。これは「20世紀の預言」という有名なもので、別の場所で見られたことがある方もいるかもしれません。平成12年には国立国会図書館で「100年前の100年後」というタイトルの企画展で展示されているようです。
余談ですがタイトルセンスが素晴らしいですね。企画展、ブログ、館報等々のタイトルに四苦八苦し、なんとかひねり出している身としては、このセンスを分けて欲しいです。

本題に戻ります。上記の記事には電気通信や運輸、医療などの23項目について、20世紀に実現するであろう科学技術を予測しています。公民館報にしありたでは、16項目について紹介していますが、その全文を原文のまま抜き出すと、大層な文章量になってしまうので、要約・現代風にして少し紹介したいと思います。

▲無線電信及び電話
無線電話は世界諸国に連絡して、東京にあるものがロンドン・ニューヨークにある友人と事由に対話できる。

▲遠距離の写真
欧州の空が戦雲に覆われたとき、東京の新聞記者は編集局にいながらその状況を写真で手に入れることができ、しかも天然色である。

▲七日間世界一周
19世紀末80日を要した世界一周は、20世紀末には7日で足り、文明国の人民は男女を問わず1回は世界一周ができる

▲空中軍艦空中砲台
空中に軍艦漂い空中に修羅場を現出し、空中に砲台が浮かぶという奇観となる

▲蚊及び蚤の絶滅
衛生事業が進歩し、蚊及び蚤の類は滅す

▲人声十里に達す
伝声器の改良で10里も離れた男女が延々と情話をすることができる

▲写真電話
電話口に対話者の肖像が現出する

▲買物便法
写真電話によって遠距離にある品物を鑑定、売買契約をし、品物は地中鉄管の装置で瞬時に手に入れることが出来る。

まず半分。いかがでしょう?今は21世紀、予言の成就は20世紀末を予測しているので、20年弱の祖語はありますが、中々の的中だと思います。インターネットで大体全部解決できるのではないでしょうか。蚊・蚤は、絶滅していませんし、現在でも大病の元ですが、衛生事情が改善し、医療が発達しているのは間違いありません。七日間世界一周は出来ていますね。ただ残念ながら一般人は世界一周なんて中々できませんが、最近のVR技術を使えば疑似体験は出来そうです。買物も、地中鉄管は無いですがネットによる通販で次の日に届くことも可能です。
後8つはまた次週に。(永)H29.8.16

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