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今日、なにがあった? 古写真から見る有田の歴史(1)

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本日のブログの原稿は、何を書こうかと考えていたのですが、そういえば古写真のデータがずいぶんと集まってきたので、今日の日付で調べたら何か面白いものが出ないだろうか、と思いまして、この連載を始めようかと思います。
都合よく同じ日付になるのは、なかなか難しいかと思いますので、数日の誤差がでるかと思います。また古写真も、日付までわかっているのは昭和4、50年代の比較的新しい写真になるかと思います。どんな歴史が見えるか私もドキドキしています。

早速、9月6日で調べてみますとこのような写真が出てきました。

P03347(No.6-9-25)_1

有田焼卸団地建設工事(田中氏提供)

 

写真につけられている解説文には「有田町赤坂の有田焼卸団地建設工事の様子。昭和49年9月6日に竣工し、翌50年4月9日に落成式が行われた」とあります。

有田焼卸団地は、有田焼卸団地協同組合によって建設されますが、この組合の設立の経緯は、昭和48年8月15日付けで佐賀県に提出された「中小企業等協同組合設立認可申請書」にこのように記されています。
「…その(有田焼)の流通部門に携わっている我々卸売業者は、その大部分が市街地にあるため、交通難、駐車難により又倉庫も古い建物を改造に改造を重ね、しかも数ヶ所に散在しており卸機能を適切に果たすことが困難でありその近代化を妨げている…(中略)…環境変化に対応するためにも、我々生産地の卸売業者は流通機構の整備が要請されている。よってこれらの事態に対処するために我々は関係各団体のご指導により協同組合を設立して、店舗等集団化事業を計画し、その事業の遂行により左記の効果(※)を発揮して組合員の経済的地位の向上を図らんとするものであります。」

これを受け、昭和48年9月17日に有田焼卸団地協同組合は佐賀県より認可されています。

有田焼卸団地ができてすでに42年が経過していますが、何回かの改修を経て、現在も「有田陶器の里プラザ」という名称でたくさんの観光客でにぎわっています。

(※)申請書には、集団化による倉庫・駐車場その他の共同事業が効果的に行われること、商品の総合化と店舗機能の向上による信用の増加と大口取引の可能性、経営の合理化による計画受注、輸送の便向上、サービスの向上、共同金融事業によるコストダウン、共同労務管理、福利厚生の設置による労働条件の改善などが挙げられている。(永)H29.9.6

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