昨日は全国的に敬老の日でした。でも、最近は元気な高齢者の皆さんが多く、いつの時代も古老が経験して身につけてこられた知恵が、若い世代に引き継がれ世の中が動いていくものだと思っています。というようなことを、昨年も書いていたような…。
昨年は有田町で開催された大正14年の敬老会を紹介しましたので今回は他の1点、有田村の黒牟田地区の写真を。主催は黒牟田青年会でした。時は大正15年(1926)1月5日で、写真には第6回とありますから毎年行われてきたのであれば、大正9年から実施されていたようです。江戸期から明治、大正と激動の時代を生き抜いてこられた古老の面々が写っています。
大正15年 黒牟田区の敬老会
ところで、先週、9月15日から始まった佐賀城本丸歴史館の「肥前さが幕末維新博覧会プレ特別展・1876年パリ万博と佐賀藩の挑戦」という企画展の開会式に出席してきました。フランスの国立セーブル陶磁美術館から里帰りした「年木庵喜三造」の有田焼も展示してありました。以前、図録で拝見してはいたのですが、思いのほか、大振りの1点でした。この時の万博には長崎にあった久富・田代両支店からも多くの有田焼が出品されたということですが、それらはどんな焼き物だったのでしょうか?
その後、近くの徴古館で開催中の「佐賀藩初代藩主の子どもたち」という企画展も拝見してきました。藩主の人柄がにじみ出るような展示方法に藩主も人の子、人の親だったのだという思いがしました。(尾)H29.9.19