いよいよ今日で10月も終わりです。ここ九州でもこれから寒さが本格的になっていくものと思いますが、未だに先々週からの風邪がくすぶっています。これも華麗、じゃなかった加齢のせいでしょうか！

昨夜、町内にあるチャイナ・オン・ザ・パークの忠次舘で開催された中澤きみ子ヴァイオリン・リサイタルに行ってきました。主催は有田焼未来プロジェクト。その関係者の方からご招待状をいただき、秋の夜長、しばし素晴らしい音色に浸ることができました。登場したヴァイオリンの一つは、有田焼400年の歴史より100年若いストラディヴァリウスと、もう一つは2011年の大震災の折にがれきと化した流木の中から作られたTSUNAMIヴァイオリンでした。製作者の中澤宗幸さんが発案者となり製作されたものだそうです。

この忠次舘には深川製磁の創始者・深川忠次さんの作品とその様式を継承している作品も展示されています。特に目を引くのが1900年のパリ万国博覧会に出品された大花瓶です。コンサートの会場はそれらの作品に囲まれ、素晴らしい音響です。以前はフィンランドを中心に活躍されている舘野泉さんのピアノコンサートが開催されたり、直近では写真と歌のコラボで「きせきの風ツアーコンサート」があり、それも同僚と共に聴きに行きました。今回も町内外から多くの方々が来場されていました。

昨年の有田焼創業400年の折に、町内の業者の方々が一丸となって取り組まれて全国各地のデパートを中心に有田の魅力展というのが開催され、その継続事業としてこのプロジェクトが立ち上がりました。そして今回のコンサートの収益はすべて、有田焼の継承者のために役立ててほしいということで有田町教育振興のために寄付されました。多くの方々のたくさんの思いが込められたコンサートでした。(尾)H29.10.31

会場の様子	収益金が教育長へ渡された