先月の赤穂市・近藤コレクションに引き続き、先週、明治維新150年事業にかかわる調査を行いました。今回は実行委員長でもある蒲地家を訪問し、所蔵コレクションの法量計測と写真撮影を行いました。

蒲地委員長は、長年にわたって海外に渡った江戸期からの有田焼の里帰りという仕事に携わってこられた方です。特に近年は明治伊万里の作品を中心に研究を深められ、平成18年には「幻の明治伊万里～悲劇の精磁会社」というご著書を出版されています。
今回調査したものは、主に明治期の合本組織香蘭社や精磁会社などのコーヒーカップやシュガーポット、ミルク入れなど。撮影の際には細かな部分までよく見えるので、改めてその技術の高さに圧倒されました。
蒲地家では訪問する度に、テーブルコーディネーターでもある奥様が美味しいお茶を淹れてくださいます。日本茶、中国茶、紅茶など種類はさまざまですが、なるほど、お客様にはこういう風にひと花、ひとつの葉っぱをしてセッティングして出せば素敵だなあと、一応主婦の(尾)はとても勉強になります。
今後、これらの中から展示する作品を選んでいく作業がありますが、実行委員会では有田陶器市の折に、有田館でその一部分をコーディネイトして紹介する予定で準備が進められています。どうぞ、皆さまご期待ください。(尾)H30.4.23