8月3日（金曜日）から9月2日（日曜日）まで、町内にあります佐賀県立九州陶磁文化館で明治維新150年記念の「世界へふたたび　幕末明治有田の豪商―蔵春亭と肥碟山信甫―」の企画展が開催されます。有田町の150年事業実行委員会も関わっておりますが、担当の山本学芸員を中心に新たな作品なども借用し展示される予定です。ぜひ、ご覧ください。

この片方の雄・田代家の長崎、横浜の支店を経営していたのが田代紋左衛門の弟・慶右衛門です。彼は明治10年(1877)の7月21日に亡くなっています。それから141年が経過していますが、その子孫は現在も各地で活躍中です。慶右衛門は二人の養子を迎え、それぞれに支店を経営させていますが、その一人・市郎治(次)は有田村の松村家から養子に入り、横浜、名古屋などで盛んに貿易を展開していきました。

150年ほどの時間が経ってしまい、現在の両田代家に交流はないとのことですが、当館へこの横浜田代家のご子孫からご連絡があり、多くの事柄をご教示いただきました。今回の企画展を契機に、両家の方々が再会され新たな史実が明らかになっていくことを期待しています。(尾)H30.7.23