早いもので8月が終わり9月になりました。8月28日は、大雨のため当館と陶磁美術館を臨時休館いたしました。この日は佐賀県を含む九州北部で大雨特別警報が出され、県内各地で冠水や浸水被害、土砂災害などに見舞われました。有田町では、27日の午前中から断続的にザーザー降りの雨が降り続き、午後5時頃でもあたりが暗くなるほどでした。そして、28日の早朝も大雨が降り続きました。止まない雨の音がとても怖かったのを覚えています。幸いにも、資料館と陶磁美術館は大きな被害もなく、通常通り開館しています。復旧作業に従事される方は、まだまだ暑いので熱中症等気を付けて作業をしていただきたいと思います。

前置きが長くなってしまいましたが、本題に入っていきたいと思います。

8月21日（水曜日）、西有田中学校1年生の生徒が、ふるさと学習の一環で当館に取材に訪れました。4人1グループでテーマを1つ決めて、取材をしているそうです。来館したのは、「黒曜石について」、「昔の遊びについて」、「方言について」、「唐船城について」を調べる4グループです。文化財課職員が、西館に保管している黒曜石の実物を見せたり、方言についての冊子や唐船城築造800年記念事業で作成した冊子を紹介したりしながら取材に応じました。生徒たちは今回の取材を元にして、それぞれのテーマについてまとめるそうです。今回の取材が、生徒たちの調査の役に立てば良いなと思います。

取材の様子

生徒たちは自分たちで取材先に電話をし、アポイントを取っていました。私も生徒からの電話を受けたのですが、とても緊張していました。現代の中学生は携帯電話を使って友達同士で連絡を取り合っていると思いますので、無理もないと思います。私も社会人になりたての頃は、電話応対に緊張したことを覚えています。さすがに今は慣れましたが、最初は誰でも緊張しますよね。生徒たちも良い経験になったことと思います。

今回ご紹介した西有田中学校の生徒たちの取材の様子については、季刊皿山No．123でもご紹介しています。ぜひ、そちらもご覧ください。

最後に、取材に来てくれた西有田中学校の生徒の皆さん、暑い中、しかも遠いところご来館いただきありがとうございました。(宮)R1.9.3