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有田の陶磁史(400)

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   新年、あけましておめでとうございます。今回は、少し長めのお休みの方も多かったと思いますが、いかがお過ごしだったでしょうか?わたしは宿題がわんさと溜まっていて、元日以外は休むヒマもありませんでしたが、まあ、例年同じと言えば同じなので、今年こそは何でもささっとさばけるよう、がんばりたいと思います。まあ、きっとムリですけどね。

 さて、何とこの陶磁史も、今回で400回の節目となりました。まさか、最初からずっとご覧になっている方がいらっしゃるとは思いませんが、とりあえず、お付き合いいただきありがとうございました。でも、さすがに読んでる方も飽きてきたでしょ?だって、このトロイ進み具合は尋常じゃあないですもんね。自分でも分かってはいるんですが、進まないものは進まないのでしゃーないです。

 ということで、昨年の年末まで御道具山関係の話をしてましたので、本年からは、また有田の本流に戻りたいと思いますが、いったいどこまで進んでたんでしたっけ?たぶん、内山の窯業の再編みたいなとこでしたかね…??そこから、大川内山の話になったような…??何しろ、あちこちでいろんなことを書いたり話したりしてるもんで、どれがどれだったか…??

 え~っと、内山の窯業の再編に絡んで、初期伊万里みたいな下級品を生産していた人たちだけじゃなくて、逆に最高級品を作ってた人たちも立ち退きを迫られて、楠木谷窯跡の人たちについては、南川原山みたいな、窯業地の最南端に追いやられたわけです。一方、猿川窯跡のある岩谷川内山で最高級品作ってた人たちは、前回までお話ししていたように、わざわざ有田皿屋の最北端に大川内山っていう窯業地を新設して移されたわけです。

 この政策によって、「内山」「外山」って区分ができて、外山は山ごとに生産する製品ランクが割り当てられて、最上級品や中級品、下級品の産地になっていくわけです。しかし、内山はそれとは別で、ここをこれから大有望の海外輸出の拠点にしたかったわけですから、これを外山みたいに細切れにしては意味がありません。そのため、内山の場合は、逆に、いくつもある山をひとまとめにして、疑似的に一つの山みたいに括って、最上級品と中級品の間の高級量産品の産地として位置付けたわけです。

 そんで、内山の場合は、技術的にはかなり平準化しますので、つまり、技術的な風通しがよろし。効率的な生産が可能ってことです。まあ、これは新しく製品ランクで括りましたので、外山の各山も同じではあるんですが…。そのスケールのデカイやつが内山ってことですね。そうしといて、それにとどまらず、内山の場合は、上絵付け工程まで分業化を図ったわけです。

 たとえば、ヨーロッパに大量に輸出していた芙蓉手皿とか、あんなもんは、窯を限定せず、内山全体で生産すれば、生産量を確保できますし、内山だと、技術は平準化してますので、窯による差もほぼありません。工業製品で、品番同じものの個体差が少ないってごっつ重要ですからね。逆に言えば、どこの窯の製品なのか見分けが付かないってことなんですが…。そんで、あんまり数は出ないものなんかは、それぞれ得意な窯で作るわけです。しかも、色絵製品の場合は、最後は全部、赤絵町の赤絵屋さんちで上絵付けするっていう流れ作業。こういう、極めてシステマティックな体制が構築されたのが内山ってことです。

 つーことで、本日は一年の手はじめにこのへんまでにしときますね。(村)

 

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