過日、NHK佐賀放送局より「有田焼いろは カルタ」を送っていただきました。これは数年前から有田焼が400年を迎えるというので佐賀放送局が制作された番組「有田焼 いろは」の中でさぐろう君、めぐりちゃんという男女の子どもたちが有田焼、有田町の色んな場面で抱いた疑問の解決に挑むという趣旨で制作・放映されてきましたが、その内容をもとに作ったカルタとのことです。ただ、残念なことに制作・発行年月日が解説書や箱のどこにも銘記されていません。うーん、あと数十年後にこのカルタが何のために、いつ作られたのかという疑問が生じるのではないだろうかと老婆心ながら思ってしまいます。

ただ、このようにここ数年間は有田焼創業400年ということで、多くのメディアの皆様からも注目をいただいてきた有田町・有田焼ですが、さて、これからも引き続き取り上げていただけるでしょうか。佐賀県ではすでに「維新150年」というフレーズが飛び交い、有田焼創業400年事業推進グループも「肥前さが幕末維新博事務局」に衣替えされました。これからは平成30年に維新から150年を迎えるということで佐賀県として新たな事業展開を行うとのこと。有田焼は維新の支えとなった一面も持っていましたので、日本遺産や維新150年でもどんどん有田町も参加していってもらえたらいいなあと思っています。

ところで、先週末にチャイナ・オン・ザ・パーク忠次館でコンサートがあり、同僚（松）と共に出かけました。詩（言葉）と歌（音楽）と写真（映像）を組み合わせたもので、個人的には初めての経験でした。でも、詩人（作者）が読み上げる詩が平易な言葉でありながら深みがあり、カウンターテナーの歌声とピアノ演奏が忠次館に響き渡り、さらに有田の町を俯瞰した写真も素晴らしく、至福の時を過ごすことが出来ました。一昨年、ご子息を亡くされたご夫妻は涙をこらえ切れないご様子で、隣に座った（尾）も胸があつくなる思いでした。（尾）H29.1.24